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プロ分析官が見たアルゼンチン戦。五輪当確は3選手! オーバーエイジを使うならSBとトップ下

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェストWeb編集部

2021年03月31日

セットプレー2発は偶然ではない!

リプレイのような2本のCKからの得点。杉崎氏が分析する通り、ゴールを決めた板倉の前には相手選手が不在だった。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 得点シーンでは、初戦の反省ではありませんが、中盤でのデュエルを省いた瀬古歩夢選手からのロングボールから生まれました。相手は前に前にとプレッシャーをかけてくるのが分かっていたので、それを回避するという狙いは当然あったと思います。それをいつ出すか。ロングボールばかりだと相手にボールを渡すだけですが、前半終了間際のあの時間帯にそれを狙って、得点に結びつけられたのは非常に狙い通りだったのでしょう。

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 セットプレーの2ゴールについては、2戦目のラインナップの中でヘディングに強い板倉滉選手を活かした形でした。シンプルに彼を目掛けて蹴るだけではキツイ。また、板倉選手は前に出てヘディングをするのを得意としているので、他の選手がそのスペースに居ては良さが発揮されません。

 そのため、周りにいた古賀太陽選手が、板倉選手をマークしていた選手をブロックして、板倉選手が走るコースを作って、それを2本続けてやってゴールに結びつけました。

 このプレーは1戦目でのスカウティングも生きていて、相手がゾーンで守っていると走り込むスペースを埋められてしまうのですが、マンツーマンで守っていたので、板倉、古賀以外の選手を少しばらけさせて、相手を分散させて板倉選手の前のスペースを空けることが出来ました。

 たまたまCKで取れた得点ではなく、1戦目を踏まえて誰が強くて、それをどうするかということをしっかりと準備出来ていたからこそです。もちろん見事に再現した久保建英選手のボールの質とか、板倉選手の入り方とか合致したからでもあります。
 
 ここからは想像の部分にもなりますが、中2日での試合で、初戦の翌日はリカバリーと移動。セットプレーの練習をする時間は無かった可能性も高いです。おそらく映像やホワイトボードを使ったり、資料を作ったり、そういうボールを使った練習ではないところで練られたモノの可能性も高く、本番を見据えた時にも、練習できないなかでもどうチームを強くするのか、セットプレーの準備の仕方として、我々は間違っていなかったという発見にもなったゴールだと思います。

 それはもちろんアルゼンチンもやっていたことで、だからこそ、試合中に監督が激高するシーンもあって、72分にイエローカードをもらっている。親善試合で相手の監督がイエローカードをもらうほど、本番を見据えて準備をしている。そんななかでの勝利だったということも付け加えておきたいです。
 
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