そして極めつきが、MFイ・ガンインの起用法だ。「ソン・フンミンやファン・ウィジョら前線の主軸を招集できなかった現実を直視した指揮官は、イ・ガンインの能力を盲目的に信じ、奇抜なゼロトップの役割を強いた」と論じ、「フォローすべきナ・サンホもイ・ドンジュンもまるで意図を汲んでいなかった」と結論付けた。

　ほかにも、以下のような采配ミスを羅列している。

「０－２で迎えたハーフタイムに３選手を代えたが、戦術面での具体的な変更はなかった」

「守勢に回ったのは仕方がない。ならばカウンターを狙うべく、スピードのある選手を前線に投じるべきだった。終盤にイ・ジンヒョンを投じたが、すでにムードは停滞していたのだ」

「これほど闘争心に欠けた代表選手たちを見た記憶がない。不安を抱えて試合に臨んでいたのは想像に難くなく、自信を植え付けられなかった指揮官の責任に拠るところは大きい」

　韓国協会とベント監督の契約は、2022年カタール・ワールドカップ終了までだが、６月から再開されるアジア予選でひとつでも不甲斐ない戦いを見せようものなら──。日韓戦の惨敗を引き金に、風雲急を告げている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【韓国戦｜動画＆記事一覧】解説：セルジオ越後、採点＆寸評、プレー分析、各国メディアの評価、PHOTOギャラリーetc.

【PHOTO】森保ジャパンが宿敵・韓国を3-0で撃破！ 横浜決戦の厳選フォトをお届け！