「鎌田のゴールで完全に黙らせた!」英国の熟練記者が日韓戦の森保ジャパンを手放し称賛!「凄みさえ感じる」

カテゴリ:日本代表

マイケル・プラストウ

2021年03月26日

日韓戦の“本質”はずいぶんと変わっていった

大迫を筆頭にデュエルで強みを発揮。肉弾戦でも一歩も引かなかった。写真/代表撮影:JMPA

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 ずっと日本で暮らしている私にとっても、日韓ダービーは特別なゲームであり、いつも特別なオーラを放つものだった。とはいえ、昔に比べたらここ何年かは、ずいぶんと本質が変わっていたように思う。

 私が最初に目撃した日韓ダービーは1985年のメキシコ・ワールドカップ予選、あの国立競技場での一戦だった。韓国が2-1で勝利して最終的に本大会行きを決めたが、当時の彼らは誰もが認める東アジアの巨人で、アジア全域で見ても最強チームだったように思う(現在のようにアジアにも4~5枠があれば日本も楽々とワールドカップに行けたのだけども)。日本は着実に強化を進めて良質なフットボールを繰り広げていたが、韓国はピッチ上でのあらゆる局面で日本を凌駕した。東アジアの盟主であるという自負がほとばしっていた。

 ただ、驚くべきことに、私は当日券を買って観戦できた。観衆で埋め尽くされていたように見えたあのゲームだが、実はあのワールドカップ予選の最重要なゲームであっても、当時の日本では超満員にならなかったのである。

 1993年、“ドーハの悲劇”と称されるカタールでのアメリカ・ワールドカップ最終予選では、キング・カズの決勝ゴールで韓国から1-0の勝利をもぎ取る。日本国内のフィーバーぶりは尋常ではなかった。強烈なライバル心が激突した日韓ダービーにはすべてが凝縮されている。代表選手たち、サポーターたち、さらには普段フットボールに関心のない両国の一般の人びとにとっても、熱情を駆り立てるゲームだっただろう。

 あの1993年のゲームが分岐点だ。Jリーグが発足した日本と韓国のパワーバランスは一気に拮抗し、追及するスタイルの違いも好対照だった。だからこそ、名勝負も生まれるのだ。1997年のフランス・ワールドカップ予選、またしても日本はホームで1-2と敗れたが、アウェーでは2-0で胸のすきような勝利を挙げてみせた。名波浩と呂比須ワグナーのゴールが忘れられない。

 フランス大会から日韓両国はずっと仲良く、ワールドカップ本大会行きを続けているのだから、ひとつの偉業である。日韓ダービーがあったからこそ日本サッカーのレベルが引き上げられ、世界のフットボールシーンに到達できたのだとも言える。

 しかしながら、稀有なライバル関係は20年ほどで終わり、日韓ダービーも様変わりしていく。世界のフットボールは急加速的に変化・進化を遂げ、日韓両国の選手たちも指導者もサポーターも、もはや対馬海峡で対峙するのではなく、視線は欧州や南米に向けられていった。
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