FWは二桁得点で御の字、15点で大活躍と評価される。その15点以外は…
――大事なピースとして加入した鄭大世選手に求められるのは得点です。
「もちろん。ゴール量産に向けて、キャンプから参加できているのはすごくポジティブですね。ポストプレーが上手くない僕のプレースタイルは特殊だから、周りの選手に合わせてもらう必要がある。なので今までも11-12シーズンのケルン(0得点)や15年の清水(4得点)など、途中加入時はゴール数が少ない。一方でキャンプからチームメイトとプレーした時はだいたい上手くいっている。だからこの大事な開幕前には、自分の得点スタイルを周りの仲間に理解してもらえるように励んでいます。ただ、FWだけが点を取るチームは勝てないとも思っています」
――その心は?
「もちろんゴール量産という僕の仕事は放棄しませんが、どんなに良いFWでも二桁得点で御の字、15点で大活躍と評価される。となると、その15点以外はMFなども点を取る必要があるってことです」
――そこで参考になる昨季のデータが、シュート本数のリーグ20位。リーグ順位で19位に沈んだ原因に得点力不足が挙がりましたが、そもそもチーム全体でゴールへの意識が低かったと、数字が証明しています。
「なるほど。確かに練習中、全体的にシュートの意識が低いと感じる場面はありますね。特にペナルティエリア付近。そこは課題のひとつとして、『もっとシュートを打ってもいいんじゃない?』という話し合いを徐々にしていきたいです」
――昨季のデータは他にもあります。ドリブル回数とクロス本数はリーグワースト、パス本数はリーグ19位。一方、タックル数は2位、クリア数は5位で、ロングカウンターの回数は2位でした。
「納得の数字で、ポジティブに受け取れますね。カウンター狙いだから、少ないパス数は悲観するものではないし、わざと相手に押し込ませているからタックル数とクリア数が多くなる。ドリブル数が少なくても、フリックなどを駆使して細かいパスで敵陣深くに入っていくのは上手い。だからこそやっぱり、シュートの意識についてはなおさら話し合っていきたいですね。あと、クロスについては、練習中もコーチから『もっとクロスを上げろ』という指導があるので、そこは昨季の反省点としてチームは改善に取り組んでいますよ」
「もちろん。ゴール量産に向けて、キャンプから参加できているのはすごくポジティブですね。ポストプレーが上手くない僕のプレースタイルは特殊だから、周りの選手に合わせてもらう必要がある。なので今までも11-12シーズンのケルン(0得点)や15年の清水(4得点)など、途中加入時はゴール数が少ない。一方でキャンプからチームメイトとプレーした時はだいたい上手くいっている。だからこの大事な開幕前には、自分の得点スタイルを周りの仲間に理解してもらえるように励んでいます。ただ、FWだけが点を取るチームは勝てないとも思っています」
――その心は?
「もちろんゴール量産という僕の仕事は放棄しませんが、どんなに良いFWでも二桁得点で御の字、15点で大活躍と評価される。となると、その15点以外はMFなども点を取る必要があるってことです」
――そこで参考になる昨季のデータが、シュート本数のリーグ20位。リーグ順位で19位に沈んだ原因に得点力不足が挙がりましたが、そもそもチーム全体でゴールへの意識が低かったと、数字が証明しています。
「なるほど。確かに練習中、全体的にシュートの意識が低いと感じる場面はありますね。特にペナルティエリア付近。そこは課題のひとつとして、『もっとシュートを打ってもいいんじゃない?』という話し合いを徐々にしていきたいです」
――昨季のデータは他にもあります。ドリブル回数とクロス本数はリーグワースト、パス本数はリーグ19位。一方、タックル数は2位、クリア数は5位で、ロングカウンターの回数は2位でした。
「納得の数字で、ポジティブに受け取れますね。カウンター狙いだから、少ないパス数は悲観するものではないし、わざと相手に押し込ませているからタックル数とクリア数が多くなる。ドリブル数が少なくても、フリックなどを駆使して細かいパスで敵陣深くに入っていくのは上手い。だからこそやっぱり、シュートの意識についてはなおさら話し合っていきたいですね。あと、クロスについては、練習中もコーチから『もっとクロスを上げろ』という指導があるので、そこは昨季の反省点としてチームは改善に取り組んでいますよ」
――得点力不足解消へ向けて、他に重要なポイントはありますか?
「あとはポジショニングですかね。ボランチならこぼれ球を拾えるポジション取り、サイドハーフなら逆サイドからのクロスへの入り方。FWだけでなく、MFもDFも立ち位置が整理されれば、僕も得点量産できるし、他の選手も満遍なく点を取れるはず。ポジショニングについてもどんどん意見を交わしたい」
――そうして得点力が上がれば、J1昇格も見えてくるのでは?
「開幕前はなんとでも言えるので、安易にコメントはできないです。昇格できるのは2クラブだけなので険しい道のり。やってみないと分かりません。ひとつだけ言えるのは、昨季と同じ19位にはならないはず。下位に沈んだチームは町田も含め、愛媛や琉球など、どこも良いサッカーをしていた。足りないのは得点力。解消し得る補強を町田はできた。ただ、単純に良い選手がいるだけではダメなので、あとはこれまで挙げた課題の改善に真摯に取り組んでいけるかどうか」
――鄭大世選手は険しい道を乗り越え、清水時代の16年にJ1昇格を経験しています。その成功体験から考えると、昇格のポイントは?
「当時、J1昇格した大きな要因は正直、運なんですよね。不思議と勝つような神がかった試合が多くて。だけどそういうの運を引き寄せたのも、僕が無得点でも代わりに出た若手が点を取るなど、やっぱりみんなが満遍なく点を取っていたから。だからこそ、得点力不足解消のために、キャンプから良い準備をしたい」