決定力の向上は練習を通じて高めていくしかない。
昨季の昇格プレーオフ決勝もそうだった。リーグ終盤の11戦を7勝3分1敗と波に乗って戦い抜き、3位でプレーオフへと進出。準決勝を免除され、決勝からの出場と、これまでにない大きなアドバンテージを得て、山形との大一番に臨んだ。
しかし――。前半に失点すると最後まで追い付けず、0-1で敗戦。結局、勝負どころでゴールを奪うことができずに涙を呑んだ。
今季はその悔しさを胸に、開幕から5勝2分とスタートダッシュに成功。だが、前節の愛媛戦に敗れ、磐田戦では「立ち止まるな! 今年の俺たちは違う。ここでそれを見せつけろ!」というメッセージがゴール裏に掲げられたが、その願いはまたも裏切られる結果となった。
決定力の向上、その点に関して関塚監督はこう話す。
「形はできていても、シュートに向かった時の落ち着きや、コース、体勢、そして狙ったところにしっかりと蹴るという部分は高めなくてはいけない。キーパーの手の出しやすいところを外したり、ちょっとタイミングをずらすなど、そういう面が必要になる。僕自身もFWだったので、やっぱりコロコロというシュートでもタイミングが外れれば決まると分かる。一人ひとりがそういう技術を見つけていくことが大事」
この点に関しては選手も口を揃える。
「ゴール前までは行けていた。後はシュートの精度。もっと細部を詰めていきたい」(オナイウ)
「最後のところで決められるかが問題。サッカーを変えるとかそういう問題ではない。精度を高めたい」(水野)
「決め切る力を高めなくてはいけない。今日は誰が見てもそこに尽きると思う。もっと練習しなくちゃいけない」(中村)
これらの言葉を踏まえると、課題克服は一朝一夕で果たせるものではないと分かる。まずは練習を通して、少しずつ改善していくしかない。
ただ、中2日で熊本戦を迎えるなど、タイトなスケジュールは続く。「まだ9節だけど、しっかり結果を残さないとズルズルいってしまう」(中村)と、チームは予断を許さない状況に置かれている。連敗ストップという直近の目標を果たし、そして長い目で決定力向上という課題に取り組んでいく――。時間は限られているが、今季こそ最後に笑うために、今は一歩ずつ地道に進んでいくしかない。
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
しかし――。前半に失点すると最後まで追い付けず、0-1で敗戦。結局、勝負どころでゴールを奪うことができずに涙を呑んだ。
今季はその悔しさを胸に、開幕から5勝2分とスタートダッシュに成功。だが、前節の愛媛戦に敗れ、磐田戦では「立ち止まるな! 今年の俺たちは違う。ここでそれを見せつけろ!」というメッセージがゴール裏に掲げられたが、その願いはまたも裏切られる結果となった。
決定力の向上、その点に関して関塚監督はこう話す。
「形はできていても、シュートに向かった時の落ち着きや、コース、体勢、そして狙ったところにしっかりと蹴るという部分は高めなくてはいけない。キーパーの手の出しやすいところを外したり、ちょっとタイミングをずらすなど、そういう面が必要になる。僕自身もFWだったので、やっぱりコロコロというシュートでもタイミングが外れれば決まると分かる。一人ひとりがそういう技術を見つけていくことが大事」
この点に関しては選手も口を揃える。
「ゴール前までは行けていた。後はシュートの精度。もっと細部を詰めていきたい」(オナイウ)
「最後のところで決められるかが問題。サッカーを変えるとかそういう問題ではない。精度を高めたい」(水野)
「決め切る力を高めなくてはいけない。今日は誰が見てもそこに尽きると思う。もっと練習しなくちゃいけない」(中村)
これらの言葉を踏まえると、課題克服は一朝一夕で果たせるものではないと分かる。まずは練習を通して、少しずつ改善していくしかない。
ただ、中2日で熊本戦を迎えるなど、タイトなスケジュールは続く。「まだ9節だけど、しっかり結果を残さないとズルズルいってしまう」(中村)と、チームは予断を許さない状況に置かれている。連敗ストップという直近の目標を果たし、そして長い目で決定力向上という課題に取り組んでいく――。時間は限られているが、今季こそ最後に笑うために、今は一歩ずつ地道に進んでいくしかない。
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)