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WBで驚異の11ゴール! シュツットガルトの爆速男、ワマンギトゥカとは“何者”か? 経歴詐称や別人疑惑も…

カテゴリ:ワールド

遠藤孝輔

2021年03月20日

経歴詐称が疑われている理由とは?

11節ドルトムント戦の27分、先制となるPKを蹴り込む。53分にもエリア内で勝ち越し点を奪い、2戦連続のドッペルパックを達成した。(C)Getty Images

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 フランス紙『レキップ』が19年12月に掲載した記事によると、生年月日は99年10月6日ではなく98年10月6日であり、本当の名前はサイラス・ムベンパ・カトンパなのだという。現在のプロフィールは母国DRコンゴのオリンピック・マテテからフランスのアレスに移籍した18年2月以降に使用しているとの内容だった。

 なぜ、こうした疑惑が浮上したかは簡単だ。そう、カネが絡んでいる。

 詳細は割愛するが、DRコンゴのクラブで会長を務めている人物が、パリFCに「経歴詐称を黙っている代わりに補償を」と無心。しかし、パリFCは「アフリカでよくある与太話」として応じず、シュツットガルトおよびドイツ当局も19年夏に、ワマンギトゥカのパスポートを正式なものとして認めている。

 つまり、カトンパでも他の誰なわけでもなく、ワマンギトゥカはワマンギトゥカでしかないということだ。
 だが、これだけの活躍をしていながらA代表とは不思議と縁がない。それについて、DRコンゴ代表のクリスティアン・ヌセンビ=ビエンベ監督はレキップで、こう語っている。

「彼が政治亡命希望者だったことを含め、我われは多くのことを聞いたよ。ひとつ言えるのは、この国でサイラス・ワマンギトゥカの名前は聞いたことがなかった」

 また、DRコンゴのユース代表でプレーした記録が残るカトンパなる選手が、18年以降に忽然とサッカー界から消えたという話も……。

 真相は藪の中だが、ワマンギトゥカがクラブシーンで活躍していくうえで、何の障害もないということは確か。

 常人離れしたスピードに加え、パワーとテクニック、そしてシュツットガルトSDのスベン・ミスリンタートが称賛する勤勉さを併せ持つ彼なら、いずれビッグクラブで主力を担うレベルにまで到達できるはずだ。

文●遠藤孝輔

※『ワールドサッカーダイジェスト』2021年3月18日号より転載
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