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中学時代は無名の控え選手が高校年代屈指のGKに! 大成高の守護神バーンズ・アントンが高卒プロ入りを掴むまで

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希

2021年03月12日

昨年12月初旬に町田から練習参加のオファーが…

バーンズの素質を見抜き、チームに迎え入れた豊島監督。写真:松尾祐希

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 そこからの成長曲線は凄まじかった。なんとなくプロを目指していた中学時代は自分に甘かったが、元々は何事も実直に取り組める性格。本気になったバーンズは課題だったフィジカル面の強化に取り組んだ。週1で行なうチーム内でも、筋力トレーニングが終わった後に個人で不足する箇所を強化。食事面でも揚げ物、お菓子、ジュースなどを絶対に口にせず、「たまに本気で食べたくなる」コンビニのフライドチキンも誘惑に負けずに我慢した。同年の高校サッカー選手権は準々決勝で敗退する憂い目にあったが、誰よりもストイックに自分を追い込んでいく。

 迎えた高校2年次。新型コロナウイルスの感染拡大により、3月から全体練習がままならなくなった。しかし、そうした事態にも動じず、自分と向き合う作業を継続。コロナ禍の活動休止期間は自宅でトレーニングを続け、近所の公園などで苦手にしていたロングキックの練習に励んだ。その甲斐あって、再開後のトレーニングマッチでは好プレーを披露。努力を続けた先に何が起こるかを知り、バーンズはさらに自信を深めていく。

 惜しくも同年の高校サッカー選手権は大会直前に負傷した影響で控えに回り、堀越との都予選決勝は仲間たちの涙をベンチから見ることになった。だが、地道な積み重ねは関係者の目に留まり、東京都リーグ1部でのプレーが評価されて町田から練習参加のオファーが届く。12月初旬の出来事だった。

 初めて触れるプロの世界。レベルの違いを思い知らされた一方で、反射神経の鋭さを生かしたシュートストップは通用した。以前は大卒でのJクラブ加入を思い描いていたが、目標を高卒でのプロ入りに修正。すると、今年1月に練習参加で好印象を持っていた町田からキャンプへの参加を打診される。そこでも好パフォーマンスを見せ、即座にオファーが届いた。

「早い段階でオファーを出してくれて、特別指定選手として考えてもらえたのでクラブからの誠意を感じました。少しでも早くプロの世界でプレーをして、いろんな経験をしてみたい。なので、悩むことはなかった」
 
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