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シーズン半ばで発表されたマルコ・ローゼ監督の電撃移籍。揺れるボルシアMGに残された道は…【現地発】

カテゴリ:連載・コラム

中野吉之伴

2021年03月10日

発表後のDFBポカール準々決勝では、ドルトムントに敗れた

DFBポカールで、来シーズンはタッグを組むことになるふたりが試合前に挨拶。奇妙な対峙でもあったろう。 (C)Getty Images

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 それだけに、なぜこのタイミングで発表となったのか、残念でならない。シーズン終盤で、タイトル争いもCL出場争いもDFBポカールの行方もおおよそ決まっているというタイミングであったなら、ここまで荒れることはなかったはずだ。

 騒動になってしまった後、リーグ戦で残留争い真っただ中のマインツに1-2で負けてしまったから、さらに面倒なことになってしまった。ボルシアMGからするとCL決勝トーナメントが始まり、DFBポカール準々決勝でそのドルトムントと対戦し、リーグでも強豪との対戦が続くこの時期こそ、集中して試合に臨める環境が大切だったはずなのだ。

 CLではペップ・グアルディオラ監督率いるマンチェスター・シティになす術もなく敗れ、リーグではRBライプツィヒを相手に2-0リードで試合を進めながらアディショナルタイムに逆転ゴールを決められて敗れた。そしてこのDFBポカール準々決勝でも、マルコ・ロイスのアシストで抜け出したジェイドン・サンチョのゴールを守り切ってドルトムントが準決勝進出を決めた。

 SNS上では悲嘆にくれるボルシアMGファンから、「ローゼ辞めろ!」という書き込みも相当数あった。加えて、不運にも試合後にカメラに抜かれた映像が、ボルシアMGファンの怒りにさらに火をつけてしまう。
 アシスタントコーチのレネ・マリッチがドルトムントFWアーリング・ハーランドと談笑しているシーンが映し出されてしまったのだ。あるドイツ・メディアは「マリッチがハーランドに早速指導」のような見出しで記事を書いた。メディアとして興味深いテーマなのは間違いない。ただ、個人を引き合いに出して煽る必要はあるのだろうか。

 マリッチはその日のうちにツイッターで釈明。ハーランドはザルツブルク時代に一緒だった選手だ。試合後、その選手が慰めに来てくれたので、互いの健康について、パフォーマンスについて、彼が外したチャンスシーンについて、そしてザルツブルク時代の話をしていたという。「ボルシアMGが勝つために全力で準備をし、全力で試合に臨んでいた」と強調したうえで、次のように綴っていた。

「カメラのことを全く考えなかった自分に腹が立つし、悲しい」「ファンにネガティブで間違った印象を与えてしまったことは分かっている。ファンからの怒りを理解とともに受け止めて、今回の件の責任を背負う」
 
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