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結果と内容を両立――。名将クロップへのバッシングに思う“サッカー界の非情”【現地発】

カテゴリ:メガクラブ

エル・パイス紙

2021年03月05日

ペップとクロップが残して功績は極めて大きい

 実際、グアルディオラのサッカーをビートルズとするなら、クロップのそれはレッド・ツェッペリンだろう。2人の熾烈なライバル関係はブンデスリーガに続いて、プレミアリーグでも繰り広げられており、しかもそのしのぎの削り合いがサッカー界全体に多大な恩恵をもたらしている。

 それを証拠に過去15年間のサッカーの革新的な発展においてこの2人が尽くした功績は極めて大きい。他にもマルセロ・ビエルサ(リーズ監督)や先述したガスペリーニらも重要な立役者として名前が挙がるが、豪胆さが慎重さを制圧した現代サッカーの戦術の変遷は2人を抜きにしては語ることはできない。

クロップが志向しているサッカーは、称賛を浴び、成功を収めていた昨シーズンも、苦戦を強いられている今も変わりはない。しかし彼も、グアルディオラも、そして世界中のどの指揮官であろうと継続した成功を保証する者など存在しない。

敗北はいつどんな時にも訪れる。重要なのは試練に直面した時に、言い訳をせずに、それがサッカーの持つ神秘的な魅力の一端であることを認めることだ。ご都合主義や中傷、手のひら返しといった行為は無責任な連中に任せておけばいいのだ。

文●サンティアゴ・セグロラ(エル・パイス紙)
翻訳●下村正幸

※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙のコラム・記事を翻訳配信しています。
 
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