「(全員が)同じ意識でプレーできるチームは安定して良い戦いができる」
ところが、チームは再開初戦で勝ち星を挙げるも、その後の9試合で1勝と調子が上がらない。そして、FW陣が3試合連続で不発に終わると、ついにシュテーガー監督が動いた。ダイバーソンが怪我で出場が危ぶまれたこともあり、「彼は良い状態だ」と大迫の先発入りを示唆。そして前節、背番号13はその期待に応えてみせたのだ。
大迫も自身の調子が上がっていることを認めているが、ヘルタ戦後に話を聞くと、大迫は自分自身のプレーではなく、チームの戦い方について多くを語った。ドイツでプレーする日本人選手全体にそういった傾向はあるが、チームとしてこう戦いたいという要求を言葉にする選手は、日本人選手以外ではそう多くない。
それに大迫は、ゴール前ではエゴを求められるFWなのだ。そうした特性とは裏腹の「みんなで」という言葉が大迫の口から何度も飛び出した。
思えば、昨季1860ミュンヘンで得点を重ねていた時期もそうだった。試合後に話を聞いていると、いつの間にかチームとして不足している点や、どうすればチーム状態が良くなるのかについて話していることが多々あった。大迫勇也とは、FWでありながらそういうスタンスを持った選手なのかもしれない。
そんな大迫が今のチームに求めるのは、チーム全員が同じ意識でプレーすることだ。
「パスをつなぐところと、つながないところ、守備で(プレスに)行くところと行かないところ。単純なことですけど、それができるチームは安定して良い戦いができる」
チームとして一体感を持ち、同じ意識でプレーすることが、今のチームの課題だと大迫は考えている。今季は残すところ、あと5試合。ケルンはどこまでチームとして意識の共有を図れるだろうか。
取材・文:山口裕平
大迫も自身の調子が上がっていることを認めているが、ヘルタ戦後に話を聞くと、大迫は自分自身のプレーではなく、チームの戦い方について多くを語った。ドイツでプレーする日本人選手全体にそういった傾向はあるが、チームとしてこう戦いたいという要求を言葉にする選手は、日本人選手以外ではそう多くない。
それに大迫は、ゴール前ではエゴを求められるFWなのだ。そうした特性とは裏腹の「みんなで」という言葉が大迫の口から何度も飛び出した。
思えば、昨季1860ミュンヘンで得点を重ねていた時期もそうだった。試合後に話を聞いていると、いつの間にかチームとして不足している点や、どうすればチーム状態が良くなるのかについて話していることが多々あった。大迫勇也とは、FWでありながらそういうスタンスを持った選手なのかもしれない。
そんな大迫が今のチームに求めるのは、チーム全員が同じ意識でプレーすることだ。
「パスをつなぐところと、つながないところ、守備で(プレスに)行くところと行かないところ。単純なことですけど、それができるチームは安定して良い戦いができる」
チームとして一体感を持ち、同じ意識でプレーすることが、今のチームの課題だと大迫は考えている。今季は残すところ、あと5試合。ケルンはどこまでチームとして意識の共有を図れるだろうか。
取材・文:山口裕平