個々の技術を伸ばし、一人一人のレベルを上げることで勝利に結びつけていく
理想的な結果になった監督交代。だが返事は早かったとはいえ、森監督も二つ返事で承諾したわけではなかった。決断に至るなかで最後までひっかかっていたのはスクールの存在。ここに、森一哉という人物の価値観を探るヒントがある。
「横浜と茅ヶ崎の2か所で個人的に開催しているものです。川崎フロンターレや名古屋グランパスでコーチをしていた際、プロの選手でも技術が向上するのを目の当たりにして“このやり方を子どもたちに伝えたら、10年後どれだけ上手くなるんだろう”と興味が湧いたのがきっかけです」
大々的に告知は行なっていない。口コミやSNSで個人的に希望者を募り、小学生3~6年生を対象に定員は各校12名の少数精鋭。生徒には自分が直接教える。プロでも技術がアップした方法論をしっかり伝え、広げたいからだ。
「中村憲剛、大島僚太、小林悠、そして大久保嘉人……。彼らが川崎フロンターレにいた時代に僕もコーチをしていたのですが、彼らを見ていて“うまいな”と。この時期に、どういったやり方、伝え方、見方をすれば彼らみたいにうまくなるか、が見えたんです」
森監督にとってこのスクールは、自分が気付いた方法論を実践し、証明するとても大切な場所なのだ。だから他人に任せることはできない。というより、したくないはずだ。
「自分が直接教えることに意味がありますし、伝えるにも“魂”がなければ伝わりません。誰かに預けることはできないんです。南葛SC監督のオファーがあった時、このスクールをどうするかが最大の問題でした。結局、スクール生のみなさんには迷惑をかけてしまいましたが、曜日を変更したり別で行なっているクリニックに参加いただくよう条件を調整したりすることで理解してもらいました」
実現したいのは、個々の技術を伸ばし、一人ひとりのレベルを上げることで勝利に結びつけていく方法。どんな形でも勝てばいいのではない。勝利へのプロセスをきちんと踏むことに意味を置いているのだ。
「横浜と茅ヶ崎の2か所で個人的に開催しているものです。川崎フロンターレや名古屋グランパスでコーチをしていた際、プロの選手でも技術が向上するのを目の当たりにして“このやり方を子どもたちに伝えたら、10年後どれだけ上手くなるんだろう”と興味が湧いたのがきっかけです」
大々的に告知は行なっていない。口コミやSNSで個人的に希望者を募り、小学生3~6年生を対象に定員は各校12名の少数精鋭。生徒には自分が直接教える。プロでも技術がアップした方法論をしっかり伝え、広げたいからだ。
「中村憲剛、大島僚太、小林悠、そして大久保嘉人……。彼らが川崎フロンターレにいた時代に僕もコーチをしていたのですが、彼らを見ていて“うまいな”と。この時期に、どういったやり方、伝え方、見方をすれば彼らみたいにうまくなるか、が見えたんです」
森監督にとってこのスクールは、自分が気付いた方法論を実践し、証明するとても大切な場所なのだ。だから他人に任せることはできない。というより、したくないはずだ。
「自分が直接教えることに意味がありますし、伝えるにも“魂”がなければ伝わりません。誰かに預けることはできないんです。南葛SC監督のオファーがあった時、このスクールをどうするかが最大の問題でした。結局、スクール生のみなさんには迷惑をかけてしまいましたが、曜日を変更したり別で行なっているクリニックに参加いただくよう条件を調整したりすることで理解してもらいました」
実現したいのは、個々の技術を伸ばし、一人ひとりのレベルを上げることで勝利に結びつけていく方法。どんな形でも勝てばいいのではない。勝利へのプロセスをきちんと踏むことに意味を置いているのだ。