【強豪校レポート】星稜|『選手権王者』のリスタートは熾烈なチーム内競争から

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2015年04月16日

勇猛果敢に仕掛ける星稜のキーマン。

持ち前のドリブルワークで攻撃にアクセントを加える阿部。昨年は年代別代表で、そしてチームでも悔しい思いをしているだけに、成長した姿を見せたい。写真:菅原達郎(サッカーダイジェスト写真部)

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■悔しさを力に変える『王者』のエース
MF 阿部雅志(3年)
 
 小柄な体格だが、ボールを持った時の存在感は絶大だ。足下の技術に自信を持ち、高いアジリティと負けん気の強さを発揮して、密集地帯でも恐れず果敢にドリブルで仕掛ける。そのうえ、正確なワンタッチパスなどで周囲を活かすチャンスメーカーにもなる。
 
 昨年9月にはU-16アジア選手権に唯一の高体連の選手として出場。その後の高校選手権予選ではMVPにも輝いた。しかし、U-16アジア選手権では準々決勝で韓国に敗れ、U-17ワールドカップの出場権を逃し、主力として臨んだ今冬の高校選手権では大会途中からスタメンを外され、優勝を決めた決勝戦ではピッチに立つことは叶わず、悔しい日々を過ごした。
 
 今季は『選手権王者』となったチームを最上級生として牽引する立場となる。だが、星稜は春のフェスティバルでは苦戦を強いられ、勝利を掴めない試合が続いた。
 
「我慢の時だと思います。良い時は良いので、なるべくその良いパフォーマンスを長く出せるようにプレーしたい」
 
 トップ下の位置でプレーメーカーとしてだけでなく、フィニッシャーとしての役割も期待されている。ゲームを作り、決める存在として、そして『選手権王者』のエースとして、彼の両肩にのしかかるプレッシャーは大きいが、それもきっと成長の糧にしていくはずだ。
 
取材・文:安藤隆人
 
※4月9日発売の『高校サッカーダイジェストvol.10』では、星稜のさらに詳しいレポートを掲載しています。
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