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【高校選手権】落胆から再起、リベンジへの決意… 星稜優勝の真のストーリーは「監督不在」にあらず

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2015年01月13日

河崎監督から投げかけられる厳しい言葉と、その裏にある深い愛情。

鮮やかな逆転勝ちで優勝を決めた星稜。しかし大きく取り上げられている「監督不在」は、最大の勝因ではない。(C) SOCCER DIGEST

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 河崎護監督の不在で選手が燃えた――。
 
 星稜の劇的な優勝で、多くのメディアがその理由をこう報じている。今後もそうした記事が出てくるのだろう。もちろん、その件が優勝の要因のひとつであることは間違いないが、すべてではないことを強調しておきたい。
 
 彼らが前回決勝で敗れた悔しさを晴らし、初の全国制覇を成し遂げた要因。それは河崎監督の情熱的な指導の賜物であることは間違いない。
「普段からすごく厳しいことを言うのですが、それが今まで分からなかった部分もあった。なぜ今怒っているのか、なぜここで理不尽なことを言ってくるのかって。でも、実はそれは監督が僕らにとってプラスになることを話していた。『なぜ?』から『そんな細かいところまで見てくれているんだ』『凄い』と思うようになったんです」(MF前川優太)
 
「いなくなって、監督の存在の大きさを痛感した。監督はよく『お前たちのことはちゃんと見ている』と言っていたけど、これまでは正直、『本当に見てくれているのかな?』と思っていた。でも、実は自分の想像以上に細かいところまで見てくれているし、監督の言葉の大きさと心強さを感じた」(FW森山泰希)。
 
 主力ふたりがこう語ったように、今大会で河崎監督の言葉の真の意味と、その裏にある愛情に選手たちは気づくことができたという。
 
 この気持ちは選手たちだけではなく、木原力斗監督代行も抱いていた。
「監督はすごく厳粛な方。自分自身もいろんな指導者の方に出会ってきましたが、河崎監督ほど厳しい方に出会ったことはありません。凄いのは厳しいなかにも、選手にかける言葉をよく聞くと、すごく優しさがある。僕らスタッフのためにもしっかり話をしてくれるし、選手、スタッフに対する思いがすごく強いんです」
 
 木原氏は今から5年前に、在学した吉備国際大の縁で指導者として星稜高に『修行』にやってきた。河崎監督の下で指導者としてのいろはを習いながら、実際に選手たちのトレーニングや試合を、サポート役として誰よりも間近に見て、自らも指導をしてきた。
 
 自分の教え子でもない木原氏を、自分の右腕として、指導しながらも大きな経験を積ませる。そこにも河崎監督の木原氏に対する期待と愛情が窺い知れる。
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