忘れてはならない南野獲得時の“リスク”
この交渉についてクロップは、次のように述べている。
「『絶対にあり得ない』と、即座に突っぱねたりはしなかった。時間を割いて、しっかりと考えた。タクミは実力を備えているが、我々は十分な出場機会を与えられていない。様々な理由があるとはいえ、それこそが真実だった。
現在のチームは守備に問題を抱えており、このチームでは守備のタスクをこなすことが大事な仕事でもある。だが、タキは上背がなく、フィジカル面に難がある。セットプレーでの守備は非常に重要な問題だ。
レンタルでタキを放出するうえで、出しても有益にならないクラブは多い。だが。サウサンプトンであれば、その意味があった。サウサンプトンを助け、同時にリバプールにも有効となる。ここでは難しかった連続出場の機会を与えることができる」
一方のサウサンプトンのラルフ・ハーゼンヒュットル監督も、先日の記者会見で南野のフィジカル面について、興味深い評価を口にしていた。
「私にとって彼は、とてもスペシャルな選手だ。身体能力ではなく、彼のプレースタイルのことだ。頭の回転が速く、好判断をできる。我々のプレッシングサッカーを理解しているし、走り回ってくれるはずだ」
「『絶対にあり得ない』と、即座に突っぱねたりはしなかった。時間を割いて、しっかりと考えた。タクミは実力を備えているが、我々は十分な出場機会を与えられていない。様々な理由があるとはいえ、それこそが真実だった。
現在のチームは守備に問題を抱えており、このチームでは守備のタスクをこなすことが大事な仕事でもある。だが、タキは上背がなく、フィジカル面に難がある。セットプレーでの守備は非常に重要な問題だ。
レンタルでタキを放出するうえで、出しても有益にならないクラブは多い。だが。サウサンプトンであれば、その意味があった。サウサンプトンを助け、同時にリバプールにも有効となる。ここでは難しかった連続出場の機会を与えることができる」
一方のサウサンプトンのラルフ・ハーゼンヒュットル監督も、先日の記者会見で南野のフィジカル面について、興味深い評価を口にしていた。
「私にとって彼は、とてもスペシャルな選手だ。身体能力ではなく、彼のプレースタイルのことだ。頭の回転が速く、好判断をできる。我々のプレッシングサッカーを理解しているし、走り回ってくれるはずだ」
無論、南野本人にとっても、今回の移籍は大きな意味を持つ。リバプールでは限られていた先発の機会が、サウサンプトンであればより頻繁に巡ってくるからだ。プレータイムが増えれば、必然的に試合勘が戻り、動きもシャープになるのは間違いない。
しかしながら、レンタルからアンフィールドに戻った選手で成功した例はほんの一握りである。ヴォルフスブルクからレンタルバックした経歴を持つ数少ない「成功例」と言えるオリギのケースも、真の意味で成功と呼ぶには至らない。
そして、忘れてはならないのは、わずか1年前にリバプールが南野の獲得のためにザルツブルクへ支払った725万ポンド(約10億1500万円)だったということだ。それは彼らにとって、たとえ失敗だったとしても痛みの小さい、低リスクの投資なのである。
しかしながら、レンタルからアンフィールドに戻った選手で成功した例はほんの一握りである。ヴォルフスブルクからレンタルバックした経歴を持つ数少ない「成功例」と言えるオリギのケースも、真の意味で成功と呼ぶには至らない。
そして、忘れてはならないのは、わずか1年前にリバプールが南野の獲得のためにザルツブルクへ支払った725万ポンド(約10億1500万円)だったということだ。それは彼らにとって、たとえ失敗だったとしても痛みの小さい、低リスクの投資なのである。