• トップ
  • ニュース一覧
  • 「相手が新システムを採用した時はがっかりします(笑)」ベルギーで活躍する日本人ビデオアナリストに迫る――【STVVの野望】

「相手が新システムを採用した時はがっかりします(笑)」ベルギーで活躍する日本人ビデオアナリストに迫る――【STVVの野望】

カテゴリ:連載・コラム

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2021年02月05日

分析がハマって勝利に繋がった時は最高の気分

昨年12月にこのピーター・マース監督が就任以降、シント=トロイデンは調子が上向きに。(C)Getty Images

画像を見る

――選手とはどのように接していますか?

 気付いた点があれば常に助言をするようにしています。戦術練習の際には必ず映像を撮っているので、相談を受ければ個人用に切り取って渡すこともあります。難しい点としては、苦しんでいる選手に対するアプローチですね。試合に出ていない選手は素材がないので、映像を使ったアドバイスにも限りがあるんですよね。

――やりがいを感じる瞬間は?

 やはり自分の分析が実際の試合でハマって、勝利に繋がったときですね。ただ、相手が過去にまったく採用したことのないシステムで臨んでくるケースもあって。そういう時は、がっかりします(笑)。

――分析がハマった時は、監督から労いの言葉があったりするんですか?

 あまり褒められることはないですね(笑)。準備したものが機能する。基本的にそれが前提の仕事なので。
――今シーズンは一時期最下位に沈むなど、難しいシーズンを過ごしています。苦労
している点はありますか?


 シーズン途中での監督交代(20年12月にケビン・マスカット→ピーター・マースへ)はやはり難しかったですね。短い準備期間で新監督の考え方などを理解して、それを分析した映像に落とし込まなくてはいけないので。マースは相手選手の細かい情報を求めてくるのが特徴ですね。

――チームが浮上するには、何が必要だと思いますか?

 監督が変わったばかりということもあるので、まずはチーム全体が、マースのやり方を理解する必要があると思います。あとは、チームとして一体感を形成することが、いまは最も重要なのかなと。

――日本と欧州でゲーム分析の分野で違いはありますか?

 私自身はJクラブで働いた経験がないので、日本の現状を完全に把握しているわけではありません。ただ、ベルギーではどのスタジアムにも、分析用のワイドアングルカメラが設置されるなど、アナリストが仕事をしやすい環境が整えられています。

※『ワールドサッカーダイジェスト』2021年2月4日号より転載・加筆
【関連記事】
「日本人選手が挑戦しやすいクラブを欧州につくりたい」シント=トロイデン買収の真実――【STVVの野望】
「普通の女の子になりたい」“最も美しい少女”として人気の中国女子選手が突然の引退宣言で現地騒然! 驚きの“真相”とは?
「新しいリーダー、カガワのチームを作れる」香川真司の鮮烈デビューをギリシャメディアが激賞!「ピッチ上の教師だ」
「期待をはるかに上回る」「笑顔を取り戻した」久保建英の“復調”に現地メディアが注目!古巣のエメリ監督には皮肉も…
「至福の関係だ」STVV鈴木優磨と2トップを組むベルギー出身選手が相棒を絶賛!「完全に理解し合っている」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト いざアジア王者へ!
    5月10日発売
    悲願のACL初制覇へ
    横浜F・マリノス
    充実企画で
    強さの秘密を徹底解剖
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト ガンナーズを一大特集!
    5月2日発売
    プレミア制覇なるか!?
    進化の最終フェーズへ
    アーセナル
    最強化計画
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ