映像作りで重要なのは要点をシンプルにまとめること
17年11月に『DMMグループ』が経営権を取得し、現在では6人の日本人選手と多くの日本人スタッフが在籍するベルギー1部のシント=トロイデン(STVV)。
そんな注目クラブのスタッフに話を聞き、欧州サッカークラブの“リアル”に迫るのが『ワールドサッカーダイジェスト』誌で好評連載中の「STVVの野望」だ。第2回目は、表立って伝えられることが少ない「ビデオアナリストの実情」を大里康朗氏に聞いた。
――ビデオアナリストの仕事内容を教えてください?
メインとなるのは敵チームの分析です。次の対戦相手のゲームを4~5試合ほどチェックし、試合前のミーティングで流す映像を作ることが最大のミッションです。他にも、ハーフタイムに確認できるように試合の前半をライブで分析したり、試合翌日のミーティングでフィードバックしたりといった業務があります。
――そういった映像を使って、大里さんご自身が選手に説明するのですか?
いまのチームに関して言えば、基本的にミーティングは監督主導で行なわれています。なので、事前に監督に映像の意図を説明するのが役割です。
――映像作りでとくに気をつけている点は?
「相手の特徴」や「自分たちがどうプレーすべきか」という肝になる部分を、なるべくシンプルにまとめることです。情報を詰め込みすぎても良くありません。時間が長くなると選手も飽きてしまいます。基本的には10分以内に収めるように意識しています。
そんな注目クラブのスタッフに話を聞き、欧州サッカークラブの“リアル”に迫るのが『ワールドサッカーダイジェスト』誌で好評連載中の「STVVの野望」だ。第2回目は、表立って伝えられることが少ない「ビデオアナリストの実情」を大里康朗氏に聞いた。
――ビデオアナリストの仕事内容を教えてください?
メインとなるのは敵チームの分析です。次の対戦相手のゲームを4~5試合ほどチェックし、試合前のミーティングで流す映像を作ることが最大のミッションです。他にも、ハーフタイムに確認できるように試合の前半をライブで分析したり、試合翌日のミーティングでフィードバックしたりといった業務があります。
――そういった映像を使って、大里さんご自身が選手に説明するのですか?
いまのチームに関して言えば、基本的にミーティングは監督主導で行なわれています。なので、事前に監督に映像の意図を説明するのが役割です。
――映像作りでとくに気をつけている点は?
「相手の特徴」や「自分たちがどうプレーすべきか」という肝になる部分を、なるべくシンプルにまとめることです。情報を詰め込みすぎても良くありません。時間が長くなると選手も飽きてしまいます。基本的には10分以内に収めるように意識しています。
――監督によって求める映像に違いがあると思いますが。
そうですね。戦術に加えて、相手選手のキーマンにフォーカスした映像を求める監督もいれば、チーム戦術のポイントだけで構わないという監督もいます。
――ビデオの制作期間はどれくらいですか?
通常は4~5日かかります。ただ、試合がミッドウィークにも開催される場合は、当然、制作期間も短くなります。
――編集はどのようにして学びましたか?
少しだけですが、ドイツのケルン体育大学で。当時はウィンドウズのパソコンでした。現地の「プロゾーン」というソフトウェアを使っていたので、また一から学び直した感じです。
――映像制作にかなり時間がかかるとのことなので、普段は部屋に篭って作業をする
ことが多いのですか?
スケジュールがタイトな時は、そういう場合もありますね。ただ、できる限り練習場に顔を出して、どんなトレーニングをして、監督がどういう指示を出しているのかをチェックしています。もちろん、時間が許せば対戦相手の試合を観にいくこともあります。
そうですね。戦術に加えて、相手選手のキーマンにフォーカスした映像を求める監督もいれば、チーム戦術のポイントだけで構わないという監督もいます。
――ビデオの制作期間はどれくらいですか?
通常は4~5日かかります。ただ、試合がミッドウィークにも開催される場合は、当然、制作期間も短くなります。
――編集はどのようにして学びましたか?
少しだけですが、ドイツのケルン体育大学で。当時はウィンドウズのパソコンでした。現地の「プロゾーン」というソフトウェアを使っていたので、また一から学び直した感じです。
――映像制作にかなり時間がかかるとのことなので、普段は部屋に篭って作業をする
ことが多いのですか?
スケジュールがタイトな時は、そういう場合もありますね。ただ、できる限り練習場に顔を出して、どんなトレーニングをして、監督がどういう指示を出しているのかをチェックしています。もちろん、時間が許せば対戦相手の試合を観にいくこともあります。