「見て楽しい、やって楽しいサッカーが展開できるんじゃないか、そうした自信はある」
時を経て2021年。「三か年計画」の1年目の昨季。ACL出場を目標としたが、リーグは2年連続ふた桁順位に甘んじた。クラブは停滞する現状を打破すべくロドリゲス監督に白羽の矢を立てた。
今回もミシャ同様、戦術浸透に時間がかかるとされているが、12年のケースと照らし合わせれば、今季はフィットするであろう選手を多く獲得。さらに2つのスタイルが近いのであれば、ミシャ時代を知り、新スタイルの理解に素地のある選手がいることもまた大きな利点だ。
「今はパスひとつの重要性、遊びのパスでも次のプレーに移るための意図のあるパスだと自信を持ってできている。12年当時からミシャのもとでやってきた経験のある選手にとっていまのチームのトレーニングに生かされている(宇賀神)」
周囲の心配をよそに予想よりも早くリカ流サッカーが形になる。そんな期待が芽生える。
「ここ2、3年の長く暗いトンネルから抜け出せるんじゃないかと思えるくらい、見て楽しい、やって楽しいサッカーが展開できるんじゃないか、そうした自信はある」と槙野智章は胸を張った。
細工は流々仕上げを御覧じろ。
1か月後の開幕に向け、新生・浦和は上々のスタートを切った。
取材・文●佐藤亮太(レッズプレス!!)
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