【セルジオ越後】どうした浦和レッズ、「3年計画」のビジョンはどこに? ベテランの扱い方次第では…

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2020年12月11日

レッズがここ数年でトーンダウンしてきたのは、ひと言で言えば厳しさが足りないからだ

31試合を消化して10位に低迷する浦和。今季はタイトルレースに絡めずに終わった。(C) SOCCER DIGEST

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 Jリーグは終盤戦の4試合を残して早々に川崎フロンターレが優勝を決めてしまったけど、ACLや天皇杯の出場権争いが熾烈になっているようだね。そんななかで、「3年計画」を打ち出してACL出場を今季の目標に掲げていたチームが、そのレースから完全に脱落してしまっている。浦和レッズだよ。

 開幕前はいつも優勝候補の一角に挙げられる戦力を持っているのに、リーグ戦ではなかなか結果につながらない。今年にいたっては、タイトルをひとつも争える状況にはならなかった。コロナ禍というエクスキューズがある特別なシーズンとはいえ、やっぱりサポーターもがっかりしたことだろうね。

 数年前までレッズはJリーグ最大規模の予算を誇っていたけど、その座をヴィッセル神戸に譲って、戦力面でもフロンターレとは水を開けられてしまったようだ。僕はレッズが最初にACLを制覇した頃から、Jリーグの強力な機関車となって引っ張っていくクラブになるべきだと言ってきたけど、その役目はどうやら他のクラブが担っていくことになるのかな。

 レッズがここ数年でトーンダウンしてきたのは、ひと言で言えば厳しさが足りないからだと思う。若手にチャンスを与えて世代交代を進めてきたと言えば聞こえはいいけど、実力でポジションを奪ってきた選手がどれだけいるのか。興梠や槙野をサブに追いやるような若手は結局のところ現われていないし、いま現在A代表に絡んでいきそうな選手もいない。選手が現状に甘んじてしまっている感は否めない。

 結果を出さなければ後がないという危機感はあるのだろうか。そう言われても仕方がない状態だ。そもそも「3年計画」とは言うけど、今のレッズはしっかりとした強化ビジョンを持っているのかも疑問だ。大槻監督で今年1年間やってきて、どんなサッカーを望んでいたのか知らないけど、その指揮官を今年でクビにするかと思えば、次は徳島から監督を引っ張ってくるんだって? J1での実績もない無名の監督を連れてきて、また一から新しいサッカーを作り上げる? 誰が監督人事を決めているのか知らないけど、場当たり的でちょっと継続性というものが感じられないね。

 まあ、レッズに限った話ではないけど、Jリーグにはやはりシビアに結果を求める風潮が薄れているよ。優勝しなくても監督の多くは続投だし、不祥事でも起こさない限りは社長だって責任を取ることもない。なんだか、みんなで安全に、仲良くやっていきましょうっていうリーグになってる。まったく魅力を感じないね。
 
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