【千葉】クラブの新たなシンボルへ――井出遥也、覚醒の時を告げる2ゴール

カテゴリ:Jリーグ

本田健介(サッカーダイジェスト)

2015年04月12日

誰からも愛される生え抜きの星、目指すは来夏リオの地へ――。

試合後の挨拶では、サポーターから大歓声を受けた。その期待値は非常に高い。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

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 ゴール直後と、試合後にお立ち台に立った際の大歓声を聞けば、サポーターからの期待の大きさが窺える。近年はなかなかトップで活躍するタレントが出てこなかったが、かつては阿部勇樹(現・浦和)、佐藤寿人(現・広島)らを輩出した千葉ユースの出身者として、誰もがその未来に希望を抱く。
 
 14年の8月には手倉森監督が率いるU-21日本代表の合宿に招集され(その後怪我で辞退)、今年2月に行なわれたU-22日本代表のシンガポール遠征では、U-23シンガポール代表との試合で1ゴールを決めてアピールした。先のリオデジャネイロ五輪アジア1次予選のメンバーには入れなかったものの、本大会でのメンバー入りをサポーターたちは願っている。
 
 この日、試合後に井出がゴール裏へ向かうと、「千葉の遥也を世界へ」との横断幕が掲げられた。関塚監督は「U-22、(来年の)U-23に割って入って行くためには、チームで攻守に渡ってもっとやっていく必要がある。(今日は)その辺の悔しい想いを発揮してくれた。でもまだまだ」と厳しい評価を下すが、その表情にはやや笑みが見えた。
 
 今後、U-22代表でのレギュラー争いに加わるためには、さらなる成長が必要だろう。だが開幕からここまでの活躍を見ていると、千葉の新たなシンボルとして躍動する時は近いように感じる。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

難敵・大宮を下し、再び首位に立った千葉。7節を終え、いまだ無敗と好調をキープする。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

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