イベントの多い年なのに停滞感が否めない。若手の奮起や新星の登場に期待
年末年始には、国内の助っ人たちの動きも目立ったけど、これもクラブ間でのスライド移籍のようなもので、アデミウソンが退団したガンバが、サンフレッチェ広島からレアンドロ・ペレイラを獲得するのが濃厚になり、サンフレッチェはL・ペレイラの後釜として昨季はマリノスでプレーしたジュニオール・サントスを獲得。マリノスは、ブラジルから新たな助っ人を獲得したようだけど、全体的に新鮮味に欠けるのは否めないね。
おそらくクラブとしてもコロナの状況があって、海外から有力な助っ人を取りにくいという事情もあるだろう。緊急事態宣言が発出されて、またそれが拡大するような流れがあって、2021年のシーズンもどんな急な対応を迫られるか分からない。こんな状況じゃ、チーム編成で大きな賭けに出るような動きは取れないだろうね。
一方で、久保くんもビジャレアルから格下のクラブに移籍を余儀なくされるし、大迫も日本に帰ってくるんじゃないか、なんて噂もある。高校選手権は決勝が盛り上がったようだけど、最近は“怪物”などと騒がれるような選手は見当たらないね。とにかく、ファンの期待を煽るようなニュースがないんだ。
五輪やワールドカップ最終予選もある年なのに、ちょっと日本サッカー全体が停滞しているような感じを受けてしまう。こんな閉塞感を打破するような若手の奮起や、新星の登場を期待したいよ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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