2年連続ベスト4敗退も…帝京長岡、OB監督が振り払った“昨年の面影”【選手権】

カテゴリ:高校・ユース・その他

森田将義

2021年01月10日

「あの人がいなければ、自分たちの代はここまで来れていなかった」

「親以上の存在」とキャプテンの川上(14番)も古沢監督に信頼を寄せた。写真:徳原隆元

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 苦しい年と言われながらも、上手さと逞しさを備えたハイブリッドなチームへと変貌できたのは、チームOBである古沢監督の指導による部分が大きい。昨年は、谷口哲朗総監督が試合での指揮を執ってきたが、今年は古沢監督が前面に出てチームを引っ張ってきた。選手とチームが昨年より一回りも二回りも成長するため、練習で厳しい言葉をかける機会も多かった。予選を終えた後に、谷口総監督が「俺が作ったチームなら、これだけのチームになっていなかった。予選を勝てたのは古沢のおかげ」と話していたのが印象深い。

「あの人がいなければ、自分たちの代はここまで来れていなかった。親以上というか、真剣に1秒たりとも気を抜かずに(自分たちと)向き合ってくれた。3生もあの人の行動には、愛情があるんだと認識できたから、日本一になれなくてもここまで来れたと思う」そう口にするのは、主将のMF川上航立(3年)だ。

 山梨学院戦を終えた直後の古沢監督は、「決勝進出は遠いなと感じた」と言葉を振り絞ったが、必ず決勝、そして日本一にたどり着ける日が来る。この一年でチームが辿った軌跡と同じように、今回の負けも必ず成長するためのエネルギーに変えるはずだ。

取材・文●森田将義(フリーライター)
 
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