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「山梨学院に入ってきたのは日本一を取るため」守護神・熊倉匠が決勝で取り戻しに行く3年前の忘れ物――【選手権】

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希

2021年01月10日

1年の夏に全国優勝を経験も…

キャプテンとしてもチームを最終ラインから引っ張る熊倉。写真:徳原隆元

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[高校選手権 準決勝]山梨学院2(3PK1)2帝京長岡/1月9日/埼玉
 
 日本一を逃した中学校3年生の冬から3年。高円宮杯U-15の決勝で味わった悔しさは今でも忘れてはいない。忘れ物を取り戻しにいく――。そう覚悟を決めて挑んだ選手権で決勝の舞台へと歩みを進めた。
 
「中学時代の借りを返したい」。山梨学院の熊倉匠(3年)にとって、最後の選手権は特別な舞台だ。FC東京U-15深川時代は背番号1を背負い、レギュラーとして活躍。最後の冬は全国制覇まであと1勝まで迫りながら、サガン鳥栖U-15にPK戦で敗れた。リードを許しながらも一時は逆転しただけに、試合後の悔しさが増幅したのは想像に容易い。
 
 最終的にU-18への昇格は叶わなかった。だが、高校で日本一を取る目標は揺るがない。確固たる決意を持って、選手権制覇の経験を持つ山梨学院の門を叩いた。
 
 入学早々にトップチームでプレーする機会を与えられると、チーム事情もあっていきなり夏のインターハイでベンチ入り。1年生ながら全国優勝を経験し、入学前に立てた目標を果たしたかに思えた。だが、熊倉の胸にあったのは充実感ではなく、試合に出られなかった悔しさ。次は自分がピッチに立ち、日本一を果たすと決めた。
 
 そこから努力を重ねると、2年次にはレギュラーポジションを奪取。GKスキルに磨きをかけ、得意のシュートストップも今まで以上の迫力が出るようになった。しかし、昨シーズンは全国舞台に縁がなく、インターハイも選手権も県予選のベスト4で敗退。さらに今季は新型コロナウイルスの感染拡大の影響でインターハイが中止となり、日本一を取るためには選手権を獲るしかなくなった。
 
「山梨学院に入ってきたのは日本一を取るため。高校1年生の夏はインターハイで優勝したけど、試合に出られなかったので悔しい想いをした。この2年間は全国に出るためにやってきた」
 
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