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闘将シメオネに激怒したJ・フェリックス。“アトレティコの顔”を二流選手扱いすべきではない【現地発】

カテゴリ:連載・コラム

エル・パイス紙

2020年12月23日

1点ビハインドの後半早々にエースをベンチに下げることは考えられない

若きエースにも容赦がないシメオネ監督。禍根が残らなければいいが…。(C)Getty Images

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 前述のライプツィヒ戦、ジョアン・フェリックスは後半58分に投入されると、試合の流れを一変させる活躍を見せた。ただそんな中で気になったのが、自ら得たPKを決め1-1の同点とした後、ゴールを祝う姿が見られなかったことだ。獅子奮迅のパフォーマンスとそれに相反する不満げな表情からは、「俺はこのチームにとって不可欠な選手だ」とディエゴ・シメオネ監督に強く訴えているようでもあった。

 もっとも今シーズンに入り、両者の関係は改善に向かいつつあった。シメオネはここまでコパ・デル・レイを除いて全試合でスタメン起用し、J・フェリックスも魔法を生み出しながらその期待に応えてきた。
 
 アトレティコは言うまでもなく監督の色が濃く出たチームだ。その中でこのポルトガル代表FWは、プラスアルファをもたらす存在だ。しかしシメオネは再びビッグゲームでJ・フェリックスのプライドを逆なでする起用法をした。1点ビハインドの後半早々に絶対的なエースをベンチに下げることは通常は考えられない。そして7番は、怒りを爆発させてピッチを去っていった。

 過去にも一度同様の行動を取ったことはあったが、監督と中心選手のこの種の衝突は往々にして不幸な結末を招く。今後に尾を引きかねないし、両者の関係に禍根を残す可能性は否定できない。ジョアン・フェリックスはアトレティコの顔であり、サッカー界の未来だ。今はただこれ以上問題が大きくならないことを祈るばかりだ。

文●サンティアゴ・セグロラ(エル・パイス紙)
翻訳:下村正幸

※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙に掲載されたコラムを翻訳配信しています。
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