「戦術面のアドバイスで日本代表はもっと向上する」
――アグレッシブでスピードのある攻撃でしたが、そういった攻めでは必然的にボールを失う回数も増えます。そのあたりのマネジメントはどうしていくのでしょうか?
「(ウズベキスタンの)空中戦が強いかなと感じましたので、戦術的な意味合いもあって水本をボランチで使いました。水本は驚いていましたね。『そこのポジションはやったことがない』と。でもこれは、前もって準備していたこと。
時に間違うこともあるが、これが戦術。後半は水本を含めてブロックを作って、特に左サイドから攻めようという意図がありました。
ウズベキスタンには10番の左利きで素晴らしいプレーヤーがいましたけど、1失点を喫したことには全然満足していません。実は交代をしようとしていたので、どうやって得点を失ったのかを見ていませんでした。
選手たちはかなり疲労していましたが、それも戦術で解決しました。ディフェンスに人を足すのではなく、攻撃陣を交代したのです。それで、オフェンスの人が最初のブロックになってくれという話をしました、攻撃面が長所の選手もいますが、全員でディフェンスをするというトレーニングをしてきました。これが現代フットボールです。
今日はスペクタクルでコレクティブだったと思います。おそらく多くの人もそう評価するのではないでしょうか。もちろん、満足していない人もいるかと思いますが」
――前へのスピードと、アグレッシブさという言葉を繰り返し使っていますが、アジア予選で引いて守る相手には違う戦い方をするのでしょうか? それともベースの部分は変わりませんか?
「高い位置からプレスをかけて行けと話していますが、今日は第1ラインと第2ラインにスペースがありました。ただし、トレーニング期間も短かったですから。後半ですが、罠を仕掛けました。我々はブロックをちょっと下げたのです。これはわざとです。相手を誘い出して、スペースを空けさせたのです。そして我々は速い攻撃を仕掛けました。ボールを奪って、素早くそこを突く。それで4点取りました。
世界の強いチームは時々こういうことをやります。わざと低い位置を取る。これは守備ではなく、攻撃をコントロールするということです。(ブラジル・ワールドカップの第3戦の)日本対コロンビアを思い出して下さい。リスクを取っていますけど、それはめちゃくちゃなものではありませんでした。
後半が始まる時に言ったのは、『おそらく2点目、3点目を奪えるだろう。だが、リスクは取る』ということです。小さなディテールのオーガナイズをさせました。だから私は満足しているのです。一緒に働いて初めてですね。すべてにオートマティズムを見つけるのは難しいですが、100パーセントのやる気を選手たちは見せてくれました。
(6月からロシア・ワールドカップの)予選が始まりますけども、毎回、毎試合しっかりと準備をしなければなりません。守備ブロックを高く保つ時もありますし、低く設定する時もありますし、真ん中にする場合もあります。ゲームのシチュエーションによります。いつも高い位置から仕掛けることはできません。それは不可能です。
そういう戦術面のアドバイスをしていけば、このチームはもっと向上するのではないかなと思っています。この2試合を見て分かったと思うんですが、高い位置からプレスをかける時とブロックを低い位置にする時を分けました。前半に(私がいた側ではなく)逆サイドが(ケアのために)戻ってこないという状況はありましたけども、選手はきちんと実行してくれました。
次はすぐに言いたいと思います。本当に良い試合をしました。修正をして、これから向上させなきゃいけないところはたくさんあります。それは今後の課題です」
――今日の得点で監督が一番気に入ったものは? そして、4月14日にワールドカップ・アジア予選の組み合わせ抽選会が行なわれます。対戦相手が決まってから、監督はどんな準備をするつもりでしょうか?
「青山が決めた1点目が一番スペクタクルでした。素晴らしいボレーで、テクニックはパーフェクトでした。ただ、その後の得点も良かった。柴崎のゴールも素晴らしかったですね。これもスペクタクルでした。
皆さんは気付かれたと思いますが、柴崎のシュートに岡崎が詰めていましたね。取ろうと思えば得点を取れたわけですが、柴崎の得点にしました。これは本当に珍しいことで、素晴らしいと思います。もしかしたら、これが一番スペクタクルかもしれません。岡崎はチームのために行動をしたわけですからね。
4月14日のことですけども、そこに私はいないでしょう。ヨーロッパで選手を見たいと思っていますから、霜田技術委員長か大仁会長が引くのではないでしょうか。一番悪いグループに入るのではないかと予想しています。これで予選突破できなかったら、これは私のせいじゃなくて、(抽選で悪いグループを引き当てた)霜田技術委員長のせいだと思うことにします」
「(ウズベキスタンの)空中戦が強いかなと感じましたので、戦術的な意味合いもあって水本をボランチで使いました。水本は驚いていましたね。『そこのポジションはやったことがない』と。でもこれは、前もって準備していたこと。
時に間違うこともあるが、これが戦術。後半は水本を含めてブロックを作って、特に左サイドから攻めようという意図がありました。
ウズベキスタンには10番の左利きで素晴らしいプレーヤーがいましたけど、1失点を喫したことには全然満足していません。実は交代をしようとしていたので、どうやって得点を失ったのかを見ていませんでした。
選手たちはかなり疲労していましたが、それも戦術で解決しました。ディフェンスに人を足すのではなく、攻撃陣を交代したのです。それで、オフェンスの人が最初のブロックになってくれという話をしました、攻撃面が長所の選手もいますが、全員でディフェンスをするというトレーニングをしてきました。これが現代フットボールです。
今日はスペクタクルでコレクティブだったと思います。おそらく多くの人もそう評価するのではないでしょうか。もちろん、満足していない人もいるかと思いますが」
――前へのスピードと、アグレッシブさという言葉を繰り返し使っていますが、アジア予選で引いて守る相手には違う戦い方をするのでしょうか? それともベースの部分は変わりませんか?
「高い位置からプレスをかけて行けと話していますが、今日は第1ラインと第2ラインにスペースがありました。ただし、トレーニング期間も短かったですから。後半ですが、罠を仕掛けました。我々はブロックをちょっと下げたのです。これはわざとです。相手を誘い出して、スペースを空けさせたのです。そして我々は速い攻撃を仕掛けました。ボールを奪って、素早くそこを突く。それで4点取りました。
世界の強いチームは時々こういうことをやります。わざと低い位置を取る。これは守備ではなく、攻撃をコントロールするということです。(ブラジル・ワールドカップの第3戦の)日本対コロンビアを思い出して下さい。リスクを取っていますけど、それはめちゃくちゃなものではありませんでした。
後半が始まる時に言ったのは、『おそらく2点目、3点目を奪えるだろう。だが、リスクは取る』ということです。小さなディテールのオーガナイズをさせました。だから私は満足しているのです。一緒に働いて初めてですね。すべてにオートマティズムを見つけるのは難しいですが、100パーセントのやる気を選手たちは見せてくれました。
(6月からロシア・ワールドカップの)予選が始まりますけども、毎回、毎試合しっかりと準備をしなければなりません。守備ブロックを高く保つ時もありますし、低く設定する時もありますし、真ん中にする場合もあります。ゲームのシチュエーションによります。いつも高い位置から仕掛けることはできません。それは不可能です。
そういう戦術面のアドバイスをしていけば、このチームはもっと向上するのではないかなと思っています。この2試合を見て分かったと思うんですが、高い位置からプレスをかける時とブロックを低い位置にする時を分けました。前半に(私がいた側ではなく)逆サイドが(ケアのために)戻ってこないという状況はありましたけども、選手はきちんと実行してくれました。
次はすぐに言いたいと思います。本当に良い試合をしました。修正をして、これから向上させなきゃいけないところはたくさんあります。それは今後の課題です」
――今日の得点で監督が一番気に入ったものは? そして、4月14日にワールドカップ・アジア予選の組み合わせ抽選会が行なわれます。対戦相手が決まってから、監督はどんな準備をするつもりでしょうか?
「青山が決めた1点目が一番スペクタクルでした。素晴らしいボレーで、テクニックはパーフェクトでした。ただ、その後の得点も良かった。柴崎のゴールも素晴らしかったですね。これもスペクタクルでした。
皆さんは気付かれたと思いますが、柴崎のシュートに岡崎が詰めていましたね。取ろうと思えば得点を取れたわけですが、柴崎の得点にしました。これは本当に珍しいことで、素晴らしいと思います。もしかしたら、これが一番スペクタクルかもしれません。岡崎はチームのために行動をしたわけですからね。
4月14日のことですけども、そこに私はいないでしょう。ヨーロッパで選手を見たいと思っていますから、霜田技術委員長か大仁会長が引くのではないでしょうか。一番悪いグループに入るのではないかと予想しています。これで予選突破できなかったら、これは私のせいじゃなくて、(抽選で悪いグループを引き当てた)霜田技術委員長のせいだと思うことにします」