昨シーズンの残留争いから逃れるために、チームは守備を第一にしている
昨シーズンは残留ぎりぎりまで追い込まれたコーフェルトにとって、守備組織へのこだわりが非常に強い。ずれを許さず、相手のチャンスを可能な限り少なくすることを、チームに要求している。
その分、攻撃が手薄になることには目をつむってでも、いまは堅実に勝ち点1ずつを積み重ねていくことに集中している。大迫も、外からや味方からの指示を受けながら、ダッシュを繰り返しながらプレスの局面を作り出そうとする。
ただ、この試合ではヴォルフスブルク攻撃陣の動きをブレーメンがなかなか捕まえることができない。プレスが少しずれ、スペースにうまく侵入され、そこから素早い攻撃を許してしまう。ここまで8試合で9ゴールと得点力に問題を抱えていたヴォルフスブルクに、爆発のきっかけを与えてしまった。
一方でコーフェルトが「攻撃に関しては今シーズンでベスト」というように、リーグ最少失点だったヴォルフスブルク(第8節時に5失点)相手に3得点取れたのは、ひとつポジティブな要素ではある。大迫は前線でつぶされる局面のほうが多かったもしれないが、それでも相手にボールへアプローチさせない状況をうまく作り出したときは確かなポストプレーで攻撃の起点を作り出していた。
その分、攻撃が手薄になることには目をつむってでも、いまは堅実に勝ち点1ずつを積み重ねていくことに集中している。大迫も、外からや味方からの指示を受けながら、ダッシュを繰り返しながらプレスの局面を作り出そうとする。
ただ、この試合ではヴォルフスブルク攻撃陣の動きをブレーメンがなかなか捕まえることができない。プレスが少しずれ、スペースにうまく侵入され、そこから素早い攻撃を許してしまう。ここまで8試合で9ゴールと得点力に問題を抱えていたヴォルフスブルクに、爆発のきっかけを与えてしまった。
一方でコーフェルトが「攻撃に関しては今シーズンでベスト」というように、リーグ最少失点だったヴォルフスブルク(第8節時に5失点)相手に3得点取れたのは、ひとつポジティブな要素ではある。大迫は前線でつぶされる局面のほうが多かったもしれないが、それでも相手にボールへアプローチさせない状況をうまく作り出したときは確かなポストプレーで攻撃の起点を作り出していた。
昨シーズン、あるいは今季開幕戦と比べるとボールが前線に入った時の味方選手によるサポートスピードが上がっているため、パスの選択肢がある分プレーはしやすかったのではないだろうか。
ただ、シュートに持ち込むシーンがなかったところはやはりFWとして寂しい。69分のゴール前でパスを受けたシーンでは、ターンしてシュートを狙おうとするが、打ちきれない。
チームとして勝てなかったこと、そしてサージェントが復帰してくることから、次節ではベンチスタートとなるかもしれない。それでもこの日のパフォーマンスは今後コーフェルト監督の選択肢にこれまで以上に入ってくるだけのアピールにはなったはずだ。
前線で相手DFのマークを受けながらもつぶされずにボールを収めてチャンスにつなげる、あるいは自身でシュートに持ち込めるようにフィジカルコンディションを上げ、パフォーマンスをアップさせることができれば、今後、スタメン復帰の可能性は高くなっていくだろう。
筆者プロフィール/中野吉之伴(なかの きちのすけ)
ドイツサッカー協会公認A級ライセンスを保持する現役育成指導者。執筆では現場での経験を生かした論理的分析が得意で、特に育成・グラスルーツサッカーのスペシャリスト。著書に「サッカー年代別トレーニングの教科書」「ドイツの子どもは審判なしでサッカーをする」。WEBマガジン「中野吉之伴 子どもと育つ」(https://www.targma.jp/kichi-maga/)を運営中
ただ、シュートに持ち込むシーンがなかったところはやはりFWとして寂しい。69分のゴール前でパスを受けたシーンでは、ターンしてシュートを狙おうとするが、打ちきれない。
チームとして勝てなかったこと、そしてサージェントが復帰してくることから、次節ではベンチスタートとなるかもしれない。それでもこの日のパフォーマンスは今後コーフェルト監督の選択肢にこれまで以上に入ってくるだけのアピールにはなったはずだ。
前線で相手DFのマークを受けながらもつぶされずにボールを収めてチャンスにつなげる、あるいは自身でシュートに持ち込めるようにフィジカルコンディションを上げ、パフォーマンスをアップさせることができれば、今後、スタメン復帰の可能性は高くなっていくだろう。
筆者プロフィール/中野吉之伴(なかの きちのすけ)
ドイツサッカー協会公認A級ライセンスを保持する現役育成指導者。執筆では現場での経験を生かした論理的分析が得意で、特に育成・グラスルーツサッカーのスペシャリスト。著書に「サッカー年代別トレーニングの教科書」「ドイツの子どもは審判なしでサッカーをする」。WEBマガジン「中野吉之伴 子どもと育つ」(https://www.targma.jp/kichi-maga/)を運営中