海外移籍の真相。決断に影響したロンメルからの言葉【斉藤光毅インタビュー|前編】

カテゴリ:Jリーグ

志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

2020年12月08日

「昨季の前半戦くらいからいろんなクラブが興味を持ってくれていた」

オンラインでインタビューに応じてくれた斉藤光毅。移籍の経緯を語ってくれた。

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――まずは、9月30日に行なった座談会に参加していただき、ありがとうございました。

「こちらこそ、ありがとうございました。タメになる話をたくさん聞けて良かったです」

――海外移籍の話題もありましたが、当時すでにロンメルとは交渉中でしたか?

「はい、もうその頃にはオファーがきていました」

――初めてオファーを受け取った時の心境は?

「実は昨季の前半戦くらいからいろんなクラブが興味を持ってくれていることを知っていたので、オファーに驚きませんでした。それよりも行くべきなのか悩んで多くの方々に相談したので、かなり考えたことのほうが記憶に残っています」

――そんな早い時期に複数クラブから関心を持たれていたとなると、もう少し早めに海外へ移籍した可能性もありましたか?

「もしかしたら、ですけど、可能性はゼロではなかったかと」

――それでも今季終了後となった理由は?

「少し直感もありますが、昨季はJ2、今季はJ1でプレーして、今なら海外でできる自信がついたからです」

――とはいえ、座談会では播戸さんから厳しい言葉もありました。

「今季はまだ3ゴールなので、普通に考えれば言われて当然ですよね。耳を塞ぎたくなるような言葉でしたけど、僕は有難く受け止めました。良い意味で『ぎゃふんと言わせてやる』と奮起する気持ちを駆り立てられたので、播戸さんには感謝しています」

――移籍先については、複数の候補があるなかでロンメルを選んだのはなぜ?

「会見でも話しましたが、『チャンピオンズリーグ決勝で点を取る』という目標から逆算した時に、最も良いステップアップのイメージが湧いたからです」

――そのステップアップは、ロンメルも傘下となっているシティグループ内のみ?

「例えばマンチェスター・シティなども目指したいクラブのひとつですが、シティグループではないクラブからオファーが届けば、そのチームに移籍する可能性はあるかと。ロンメルは、ステップアップができそうになった時に『光毅の意見を尊重する』と予め言ってくれたクラブだったんです。なので良いイメージが湧きました」

――なるほど。だから念願の海外移籍が、ベルギー2部でも移籍先がロンメルで、ある程度Jリーグで経験を積んだ今のタイミングと。最善の選択ですね。

「この決断に後悔はありませんが、『最善の選択』だったと言えるのは、僕のこれからの活躍次第だと思います。なので頑張ります」

<中編に続く>

取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)

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※12月9日に配信予定の次回は、これまでのサッカーキャリアを振り返りながら、「今なら海外でできる自信」と述べた理由について迫ります。

PROFILE
斉藤光毅(横浜FC)
さいとう・こうき/2001年8月10日生まれ、170センチ・61キロ。U-19代表にも選ばれている将来有望な若手FW。今季、J1では29試合で3得点を決めている。11月11日には、今季終了後にベルギー2部のロンメルへ完全移籍することを発表した。
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