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【消えた逸材】16歳で鮮烈デビューを飾ったセビージャ産の快足ドリブラーは、なぜ大成できなかったのか?

カテゴリ:連載・コラム

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2020年11月27日

切れ味鋭いドリブルは高い殺傷力を誇ったが

今年の6月末にマルタのビルキルカラを退団。現在も無所属の状態が続いている。(C)Getty Images

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 その後、ようやく見つかった新天地はスペイン2部のエストレマドゥーラ。だが、ここも1年で退団し、今年1月から6月末までの半年間はマルタのビルキルカラに所属していた。

 カペルの輝きが長続きしなかったのは、そのプレースタイルに原因があった。

 確かに切れ味鋭いそのドリブルは高い殺傷力を誇ったが、ボールを持てば縦に仕掛けるの繰り返しで、たとえ突破に成功しても、下を向きながらプレーする癖があるため、クロスが味方に届く確率は限りなく低かった。

 そんなプレースタイルだから、逆足の右サイドでは結果を残せず、おのずと起用法は限定された。ゴールの数が少ないのも、そうしたプレーの引き出しの少なさに起因する。

 もっとも、クラブレベルで獲得したタイトルは8つあり、スペイン代表でも2試合に出場した。当初の期待ほどではないにせよ、サッカー界に爪痕を残したのは間違いない。その知名度が追い風となり、ビルキルカラ入団時にはマルタ全土が歓迎ムードに包まれたという。

 現在32歳。またしても所属クラブを失ってしまったカペルだが、本人は前向きにこうコメントしている。

「これまで自分が歩んできたキャリアにとても満足している。これからも1年でも長く現役を続けたい」

文●下村正幸

※『ワールドサッカーダイジェスト』2020年11月19日号より転載

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