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【明神智和】「本当にシンプルなプレーですけど…」なぜ遠藤航の投入で日本は劇的に変化したのか? 元日本代表ボランチが明かす

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェストWeb編集部

2020年11月16日

メキシコにこれまで築き上げてきた守備がどれだけ通用するか

パナマ戦の浅野のように、メキシコ戦でも前掛かりに来る相手の背後をつけるか注目だ。(C)JFA

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 守備に関しては遠藤選手の特長である、セカンドボールの回収や、自分のポジションから相手に対して、どういうコースを切りながらボールを奪いに行くかという特長が発揮されて、プレー精度も凄く高かった。

 3バックでも吉田麻也選手を中心に、周りを上手く動かしながら、若い板倉滉選手、植田直通選手とよく守れていたのですが、パナマ戦に関して言えば、システムの部分もあるのですが、どうしても相手のSBが攻めてきたときには、日本のウイングバックが対応しなければいけない。そうするとどうしても後ろが5バック気味になる。

 すると前の人数が足りない状況になるので、ボールを持たれる時間が増えたり、相手のFWが下がっていったときに、3バックが余ってしまうという現象が前半は少し見られました。それによって、ミドルシュートを許してしまい、何本か危ないシーンを作られてしまいました。

 ただ、守備ブロックを崩されているわけではなく、得点を与えないというところに関しては、非常に良いものが出来ていたと思います。
 
 次の対戦相手・メキシコは組織力としても、個人技としても、一瞬のスピードが特長的なワールドカップ常連強国。そのチームに対して築き上げてきた守備、失点をしないというところがまずどれだけできるか。

 その分、攻撃的にくるチームでもあるので、日本のシュートチャンスもあると思います。流れの中から決定機をパナマ戦では作っていたので、レベルの上がる相手に対して、同じようにチャンスを作れるか、そしてそれを決め切れるかというのが今後の課題だと感じます。

 なかなか代表戦が組みにくいスケジュールや状況のなかで、メキシコという素晴らしい相手と戦える、これが日本代表だという試合を観てみたいなと思います。メキシコ戦の次はまた期間も空きますので、今後に向けてポジティブな印象を感じさせて欲しいですね。

【著者プロフィール】
明神智和(みょうじん・ともかず)/1978年1月24日、兵庫県出身。シドニー五輪や日韓W杯でも活躍したMF。黄金の中盤を形成したG大阪では2014年の国内3冠をはじめ数々のタイトル獲得に貢献。現在はガンバ大阪ジュニアユースコーチとして活躍中。
 
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