メキシコにこれまで築き上げてきた守備がどれだけ通用するか
守備に関しては遠藤選手の特長である、セカンドボールの回収や、自分のポジションから相手に対して、どういうコースを切りながらボールを奪いに行くかという特長が発揮されて、プレー精度も凄く高かった。
3バックでも吉田麻也選手を中心に、周りを上手く動かしながら、若い板倉滉選手、植田直通選手とよく守れていたのですが、パナマ戦に関して言えば、システムの部分もあるのですが、どうしても相手のSBが攻めてきたときには、日本のウイングバックが対応しなければいけない。そうするとどうしても後ろが5バック気味になる。
すると前の人数が足りない状況になるので、ボールを持たれる時間が増えたり、相手のFWが下がっていったときに、3バックが余ってしまうという現象が前半は少し見られました。それによって、ミドルシュートを許してしまい、何本か危ないシーンを作られてしまいました。
ただ、守備ブロックを崩されているわけではなく、得点を与えないというところに関しては、非常に良いものが出来ていたと思います。
3バックでも吉田麻也選手を中心に、周りを上手く動かしながら、若い板倉滉選手、植田直通選手とよく守れていたのですが、パナマ戦に関して言えば、システムの部分もあるのですが、どうしても相手のSBが攻めてきたときには、日本のウイングバックが対応しなければいけない。そうするとどうしても後ろが5バック気味になる。
すると前の人数が足りない状況になるので、ボールを持たれる時間が増えたり、相手のFWが下がっていったときに、3バックが余ってしまうという現象が前半は少し見られました。それによって、ミドルシュートを許してしまい、何本か危ないシーンを作られてしまいました。
ただ、守備ブロックを崩されているわけではなく、得点を与えないというところに関しては、非常に良いものが出来ていたと思います。
次の対戦相手・メキシコは組織力としても、個人技としても、一瞬のスピードが特長的なワールドカップ常連強国。そのチームに対して築き上げてきた守備、失点をしないというところがまずどれだけできるか。
その分、攻撃的にくるチームでもあるので、日本のシュートチャンスもあると思います。流れの中から決定機をパナマ戦では作っていたので、レベルの上がる相手に対して、同じようにチャンスを作れるか、そしてそれを決め切れるかというのが今後の課題だと感じます。
なかなか代表戦が組みにくいスケジュールや状況のなかで、メキシコという素晴らしい相手と戦える、これが日本代表だという試合を観てみたいなと思います。メキシコ戦の次はまた期間も空きますので、今後に向けてポジティブな印象を感じさせて欲しいですね。
【著者プロフィール】
明神智和(みょうじん・ともかず)/1978年1月24日、兵庫県出身。シドニー五輪や日韓W杯でも活躍したMF。黄金の中盤を形成したG大阪では2014年の国内3冠をはじめ数々のタイトル獲得に貢献。現在はガンバ大阪ジュニアユースコーチとして活躍中。
その分、攻撃的にくるチームでもあるので、日本のシュートチャンスもあると思います。流れの中から決定機をパナマ戦では作っていたので、レベルの上がる相手に対して、同じようにチャンスを作れるか、そしてそれを決め切れるかというのが今後の課題だと感じます。
なかなか代表戦が組みにくいスケジュールや状況のなかで、メキシコという素晴らしい相手と戦える、これが日本代表だという試合を観てみたいなと思います。メキシコ戦の次はまた期間も空きますので、今後に向けてポジティブな印象を感じさせて欲しいですね。
【著者プロフィール】
明神智和(みょうじん・ともかず)/1978年1月24日、兵庫県出身。シドニー五輪や日韓W杯でも活躍したMF。黄金の中盤を形成したG大阪では2014年の国内3冠をはじめ数々のタイトル獲得に貢献。現在はガンバ大阪ジュニアユースコーチとして活躍中。