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【日本代表|序列考察DF編】吉田&冨安を軸とする4バックは絶対安定? ポスト長友に名乗りを挙げるのは?

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2020年11月11日

左サイドの候補は数あれど、「急造」の感は否めず

 一方で、10月の体調不良以降、公式戦6試合出番なしだった長友も直近6日のストラスブール戦で復帰。90分フル出場を果たした。ポジションは本職でない右サイドで、ぎこちなさも垣間見られたが、無失点勝利に貢献したのは確か。森保一監督も「長友の経験は日本代表に生かせるところが非常に大きいし、経験の浅い選手に背中で見せてくれる。本人には競争意識を持ってほしいですが、それを言わなくても彼はつねにチャレンジ精神を持っている。練習から100%を出し、チームに活力を与えてくれる存在」と大きな期待を寄せている。加えて言うと、左SBのスペシャリストは彼ひとり。そういう意味でも指揮官が「特別な選手」と位置付けているのがよく分かる。

 ただ、それが未来永劫続いていいわけではない。確かに国際Aマッチ122試合出場の長友は経験・実績・安定感・強靭なメンタルと全ての面で森保ジャパンに不可欠な存在だが、いつまでも彼に依存してれば、いずれ厳しくなる時も来るだろう。直近の親善試合においても、パナマは2018年ロシアW杯出場国、メキシコもW杯決勝トーナメント常連の強豪だ。長年世界で活躍してきた長友の特徴を知り尽くしているはずだし、なんらかの対策を講じてくる可能性も高い。

 実際、1年前の2次予選・キルギス戦でも、ロングボール蹴り込み作戦を展開された。システムのミスマッチを突こうという相手の意図によるものだったが、体格面で長友がやや手を焼いた印象もあった。戦術眼や対応力の高い彼だけに失点に至るようなことはなかったが、サイズと強さを兼ね備えた酒井宏樹タイプの左SBがいれば、違った起用法も考えられた。対戦相手や戦術に応じて左SBを変えられるくらいの選手層を用意できれば、日本にとって理想的な形になるのだ。

「選手のチームでの活動を見ている中で、どういうコンディションなのかを確認しながら招集してますし、いろんなシステム変更だったり、組み合わせだったり、誰かケガをしたらどうするのかも考えています。直近で言うと、室屋も左をやってますし、国内の選手も含めてまだまだ左に入る選手はいます」

 5日のメンバー発表会見でこう説明しように、森保監督は当面、室屋の左右併用で乗り切る腹積もりかもしれない。場合によっては、コートジボワール戦でトライしたように、中山雄太(ズウォーレ)の左SBコンバートもあり得るだろう。ただ、室屋は「自分の主戦場は右サイド」という思いが強いだろうし、中山も「中盤で勝負したい」と公言していて、左SBは「急造」になってしまう。それは菅原にしても同様だ。2018年ロシアW杯で代表に区切りをつけた酒井高徳(神戸)も、多彩な役割を担うサブの難しさを吐露していた。やはり左を主戦場とする「ポスト長友」のメドをつけておかなければ、34歳の大ベテランに何かあった時にチームに穴が開く可能性も否定できないのだ。
 
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