世界を見据え、チームを“勝たせられる”選手に【インタビュー|安永玲央/横浜FC】

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2020年11月07日

「自分にできることを、まずは献身的にやる」

球際でも激しく戦う。強度の高いディフェンスは持ち味のひとつだ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

――改めて、レギュラーという立場をどう受け止めていますか?

「今、試合に出られていますけど、シュンさん(中村俊輔)やダイさん(松井大輔)、(佐藤)謙介君だったり、いろんな選手がいるなかで、自分が結果を出し続けないと、試合に出続けるのは厳しいと思っているので、常に危機感を持ってやっています」

――ここまでの自身のパフォーマンスについての自己評価は?

「守備の部分など与えられた役割はある程度、こなせているとは思いますが、アシストや得点といった数字は残せていないので、目に見える結果は出せるようにしたいです」

――試合に出続けることで、心境の変化はありますか?

「試合に絡めていない時は、試合に出たい、出て活躍したい、という想いが大きかったんですけど、試合に出られるようになってからは、“チームを勝たせたい”と、そういう気持ちのほうが強くなってきましたね」

――責任感も芽生えてきた?

「ボランチはチームの中心、軸だと思うし、自分の出来がチームのパフォーマンスを左右する部分はあるので、責任は感じるようになってきました」

――プレー面で重視していることは?

「ハードワークだったり、攻守の切り替え、ボールを奪うことなど、自分にできることを、まずは献身的にやる。なんていうんですかね、自分にできること以上のものを、あまり求めすぎないようにしています」

――鋭い出足でのボール奪取など、強度の高いディフェンスが特長ですよね?

「相手のやりたいこと、出しどころ、考えていることを予測することにもつながるので。そこは駆け引きのひとつとして、楽しい部分ではあります」
――一方で、シンプルなパス捌きも実に効果的だと思います。

「顔を上げた瞬間に、みんな顔を出してくれるので、自分が一個二個、運ぶより、アイデアのある選手やフリーになっている選手にパスを出す、それは心がけています」

――ボールの流れをスムーズにして、チームメイトを活かすことも。

「良い選手が揃っているなかで、自分がいかに味方の長所を引き出せるか。そこはボランチの生命線にもなってくるので」

――手塚康平選手とボランチでコンビを組むことが多いですが、意識していることは?

「自分たちふたりで、ボールをしっかり捌いたり、チームを動かしたり。ふたりのパス交換が増えることでチームのバランスも良くなると思うので、距離感は意識していますね」

――これまで対戦してきたJ1のチームの中で、印象に残っているボランチは?

「FC東京の髙萩(洋次郎)選手は印象に残っている選手のひとりですね。パスの出しどころが読めなくて、トラップも上手いから寄せ切れない。視野も広いし、簡単に飛び込めなかったです」

――現時点で自身の課題を挙げるとすれば、やはり攻撃面ですか?

「あとは、イージーなミスを減らすこと。後半は疲れてくるとミスが増えてくるので、そこの精度を上げられるようにしたいです」
【関連記事】
横浜FC・下平と大分・片野坂。71年生まれ、元チームメイトの両監督が披露した戦術勝負
【横浜FC】なぜ2点差をひっくり返されたのか。“守ってカウンター”の是非を問う
【横浜FC】古巣の浦和を打ち崩した松尾佑介が目指す「ゴールがなかったら叩かれる選手」…その真意は?
【横浜FC】「試合を見られるのがすごい嫌でした」安永玲央が明かす“偉大な父”の存在。教えは「武器を磨け」
【安永聡太郎】マドリーのクラシコ快勝をもたらした異次元の「補完性」。それでも連覇は難しいと考える理由

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト ガンナーズを一大特集!
    5月2日発売
    プレミア制覇なるか!?
    進化の最終フェーズへ
    アーセナル
    最強化計画
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ