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【識者に訊く】日本人選手にとって最適な海外移籍の形は?「メッシでさえ苦境に立たされる。重要なのは…」

カテゴリ:海外日本人

後藤健生

2020年10月27日

「経験を積んでから」とは「人間的な強さを身に付けてから」

 もちろん、そういうことが苦手な選手もいる。

「経験を積んでから」というのは、「人間的な強さを身に付けてから」という意味でもあるだろう。ならば、確かに押し潰されてしまう危険は少ないのかもしれない。ただ、若いうちのほうが順応力は高いというのも事実だ。一般論だが、語学だって若い人は早くに習得できる。

 大事なのは、自分のプレースタイルや性格を客観的に判断し、いつ、どのタイミングで、どんなレベルのクラブに挑戦するか(いきなりビッグクラブか、その先のステップアップを狙って中堅クラブか)、そしてどんなスタイルや戦術のチームが自分に合っているのかを考えて決断することだ。
 
 なにしろ、今回のオファーを逃したら、また「次」が来るかどうかも分からないのだ。難しい決断である。
 
 指導者たち、移籍交渉を担当する代理人、それから過去に海外移籍を経験した先輩たち。どうか、若い選手が海外に出てからもしっかりと成長できるよう、彼らの身になって適切なアドバイスをして、送り出していただきたいものだ。
 
 とにかく、移籍というのは難しい。あのリオネル・メッシでさえ、苦境に立たされてしまうのだから……。
 
文●後藤健生(サッカージャーナリスト)
 
※『サッカーダイジェスト9月24日号(9月10日発売)』より転載
 
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