• トップ
  • ニュース一覧
  • 【識者に訊く】日本人選手にとって最適な海外移籍の形は?「メッシでさえ苦境に立たされる。重要なのは…」

【識者に訊く】日本人選手にとって最適な海外移籍の形は?「メッシでさえ苦境に立たされる。重要なのは…」

カテゴリ:海外日本人

後藤健生

2020年10月27日

「経験を積んでから」とは「人間的な強さを身に付けてから」

 もちろん、そういうことが苦手な選手もいる。

「経験を積んでから」というのは、「人間的な強さを身に付けてから」という意味でもあるだろう。ならば、確かに押し潰されてしまう危険は少ないのかもしれない。ただ、若いうちのほうが順応力は高いというのも事実だ。一般論だが、語学だって若い人は早くに習得できる。

 大事なのは、自分のプレースタイルや性格を客観的に判断し、いつ、どのタイミングで、どんなレベルのクラブに挑戦するか(いきなりビッグクラブか、その先のステップアップを狙って中堅クラブか)、そしてどんなスタイルや戦術のチームが自分に合っているのかを考えて決断することだ。
 
 なにしろ、今回のオファーを逃したら、また「次」が来るかどうかも分からないのだ。難しい決断である。
 
 指導者たち、移籍交渉を担当する代理人、それから過去に海外移籍を経験した先輩たち。どうか、若い選手が海外に出てからもしっかりと成長できるよう、彼らの身になって適切なアドバイスをして、送り出していただきたいものだ。
 
 とにかく、移籍というのは難しい。あのリオネル・メッシでさえ、苦境に立たされてしまうのだから……。
 
文●後藤健生(サッカージャーナリスト)
 
※『サッカーダイジェスト9月24日号(9月10日発売)』より転載
 
【関連記事】
【識者に訊く】海外挑戦はJリーグで経験を積んでからにすべき? 「久保や南野が流れを変えた」
「いつもすぐベンチに下げられる」イスコがクラシコの最中に不満吐露!ジダン監督は「彼は野心的だ」
久保世代のアタッカーがJで台頭! U-19日本代表の熾烈なFWレギュラー争いが面白い
「みごとに変貌を遂げた」ズウォーレの日本人選手2名が現地で高評価! 中山雄太を指揮官が称賛、MOMには…
【消えた逸材】19歳でCL制覇。名将モウリーニョも絶賛したブラジルの至宝は、夜遊びや不摂生が祟り…

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ