久保世代のアタッカーがJで台頭! U-19日本代表の熾烈なFWレギュラー争いが面白い

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希

2020年10月27日

C大阪の西川にもプロの壁…「十分な出場時間を確保できているのか」と影山監督

順天堂大の大森もリーグ戦で出場時間を確保。さらなる新鋭の台頭が望まれる。写真:松尾祐希

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 一方で、その他の選手は横一線だ。

「ポジティブに捉えている一方で、5人の交代枠がある中で十分な出場時間を確保できているのか。そこは別問題。過密日程もあってトレーニングマッチができていない。トータルの出場時間で考えた時に、試合を重ねている選手がどれだけいるのかは気になる」(影山監督)

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で過密日程となり、多くの若手たちがルーキーイヤーとしては上出来と言える出場機会を得た。その中で染野や櫻川は可能性を感じさせる働きを見せており、決して悪い数字ではないだろう。だが、指揮官が懸念するようにコンスタントに出場時間を増やせていないのも事実だ。直近のゲームではベンチ外になる場合も多く、さらなる奮起が求められる。

 斉藤とともに昨年5月のU-20ワールドカップに出場し、同年の秋のU-17ワールドカップでエースとして活躍した西川もプロの壁にぶつかっており、出場時間を伸ばせていないひとり。チームでは右サイドハーフで起用されている中で、戦術面や守備面で適応できずに苦労している。10月24日の24節・浦和戦では最前線で起用されたが、本来のポジションで活躍して調子を取り戻したい。

 同じくU-17ワールドカップで活躍した若月は唯一の海外組としてスイスリーグに挑戦しているが、セカンドチームでのプレーが続く。U-19代表合宿への参加も難しく、まずは所属チームでトップチーム入りを果たしてアピールをしたい。9月5日の14節・浦和戦でJ1初ゴールを決めた藤尾、昨季の高校サッカー選手権で活躍した晴山は出場機会を伸ばせておらず、まずは所属チームで出番を掴みたいところだ。

 逆に日増しに存在感を高めているのが、U-17ワールドカップ出場組の唐山。J1で出番を得られていないものの、J3では驚異的な決定力を発揮。すでに10ゴールを決めており、8月12日のルヴァンカップ3節・湘南戦ではトップチーム初ゴールを含む2得点の大活躍を見せた。類い稀な得点感覚は代表でも大きな力になるはずだ。
 
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