18日の新潟戦、22日の神戸戦でひとつでも負けるような事態になれば…
攻撃陣の不振は、太田の「単純に枚数が足りない」とのコメントからも分かるはずだ。クロスを上げても敵エリア内に味方が少なく、チャンスにつながりにくいと言いたいのだろうが、この左SBは「そこはバランスもあるので、難しい問題です」とも話している。
途中出場した東も「自分的にはもっと前に行きたかったですけど、監督はなによりも失点を嫌いますからね。今日はバランスを重視しました」と、あえて"抑えた"そうだ。
確かに攻撃に人数をかければ、守備のバランスは崩れる。そういう意味で、ゴールは奪えなかったが、無失点で乗り切った点は評価できるのかもしれない。
前節も今節も、いわば負けゲームを引き分けに持ち込み、勝点2を拾ったと考えれば決して悪い結果ではない。開幕2連敗と、2引き分けではチームのテンションもだいぶ違うだろう。
とはいえ、普通につまらないゲームだった。視察に訪れたハリルホジッチ日本代表新監督が「もう少し、やる気や力強さを見せてくれれば」と苦言を呈したのも、頷ける。選手はもちろん必死に頑張っているが、"外部"の反応が異なる時はある。FC東京で満足の行く働きをしたのは、ハリルホジッチ監督も「良かった」と評価した権田だけだった。
GKが最も目立った試合という事実が、FC東京の低調さを物語っている。昨季と同じくホーム開幕戦で引き分け、「またか……」と落胆したサポーターも少なくなかったはずだ。武藤の個人技に依存した攻撃は昨季のままで、横浜戦でシュート0本に終わった前田もいまひとつ機能していない。
3月18日の新潟戦(ナビスコカップ)、同22日の神戸戦(J1・3節)で仮にひとつでも負けるような事態になれば、堅守速攻にこだわるフィッカデンティ監督への不信感がチーム内で高まるかもしれない。内容も良くなく、勝利からも見放されている。開幕戦からの2引き分けはネガティブに捉えれば、チームの空中分解という危険さえ孕んでいる。
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
途中出場した東も「自分的にはもっと前に行きたかったですけど、監督はなによりも失点を嫌いますからね。今日はバランスを重視しました」と、あえて"抑えた"そうだ。
確かに攻撃に人数をかければ、守備のバランスは崩れる。そういう意味で、ゴールは奪えなかったが、無失点で乗り切った点は評価できるのかもしれない。
前節も今節も、いわば負けゲームを引き分けに持ち込み、勝点2を拾ったと考えれば決して悪い結果ではない。開幕2連敗と、2引き分けではチームのテンションもだいぶ違うだろう。
とはいえ、普通につまらないゲームだった。視察に訪れたハリルホジッチ日本代表新監督が「もう少し、やる気や力強さを見せてくれれば」と苦言を呈したのも、頷ける。選手はもちろん必死に頑張っているが、"外部"の反応が異なる時はある。FC東京で満足の行く働きをしたのは、ハリルホジッチ監督も「良かった」と評価した権田だけだった。
GKが最も目立った試合という事実が、FC東京の低調さを物語っている。昨季と同じくホーム開幕戦で引き分け、「またか……」と落胆したサポーターも少なくなかったはずだ。武藤の個人技に依存した攻撃は昨季のままで、横浜戦でシュート0本に終わった前田もいまひとつ機能していない。
3月18日の新潟戦(ナビスコカップ)、同22日の神戸戦(J1・3節)で仮にひとつでも負けるような事態になれば、堅守速攻にこだわるフィッカデンティ監督への不信感がチーム内で高まるかもしれない。内容も良くなく、勝利からも見放されている。開幕戦からの2引き分けはネガティブに捉えれば、チームの空中分解という危険さえ孕んでいる。
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)