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吉田と冨安、CBコンビが見せた安心感はまさに闘莉王&中澤! オランダ遠征の一番の収穫は“欠かせないふたりの存在”

カテゴリ:Jリーグ

佐藤俊

2020年10月14日

吉田は世界のセンターバックの成長の軌跡を踏んでいる

吉田はジェルビーニョにもしっかりと身体を寄せ、自由を与えなかった。©JFA

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 センターバックは、経験のポジションだと言われる。GKと同様で、いろんな選手と対峙することでプレーの引き出しが増えていき、その瞬間で判断し、うまく対応できるようになる。イタリアのファビオ・カンナバーロ、パオロ・マルディーニやスペインのカルレス・プジョルらは、年齢を追うごとに凄みと、うまさを増していった。

 吉田には、そうした世界のセンターバックの成長の軌跡を踏んでいるように見える。

 コートジボワール戦、ペナルティボックス内に入ってきたクロスボールをしっかりとはね返して、つなげると判断した時はボールの勢いを殺して味方に落とした。地上戦ではセンターフォワードのジュマ・サイードにボールが入ると身体を入れてキープさせず、起点を作らせなかった。また、ジェルビーニョがボールを持って仕掛けてきた時も、距離を取るとやられると察知し、間合いを維持して慌てず、冷静に相手の動きを見て粘り強く対応した。これはVVVフェンロ、サウサンプトンでの長年の海外経験と、現在のイタリアのサンプドリアでの新たな経験が活きたからだろう。

 こうしたプレーを実現できたのは、“危機感”からでもあるようだ。吉田は言う。
 
「自分の存在価値を証明しないといけないと、この合宿前に思っていたし、冨安もいいパフォーマンスをしているので、自分も負けないようにしないとという危機感が以前よりも強くなっています。歳(32歳)もいい歳になってきましたし、ひとつパフォーマンスが落ちたらものすごく叩かれるので、今まで以上にそこらへんは意識するようになりました」

 また、長年プレーしたサウサンプトンからサンプドリアに移籍し、コロナ禍の影響で日本代表の活動が停止。考える時間が増えたことも今回の好パフォーマンスに繋がったようだ。

「代表に今まで当たり前に選ばれてやってきたなか、コロナ等の影響でしばらく(日本代表の)活動が止まったことで、改めて日本代表の存在とか、入る意味を考えさせられる時間があった。ここで自分が結果を出したい。日本のサッカーの新しい歴史を築きたいという強いモチベーションを抱くようになった。それで今回、改めて自分がハングリーになれたんじゃないかなと思います」

 アフリカ勢相手の2試合で完封できたのは、試合後、吉田が「アフリカ人に対してここまで堅く守ることができたことは記憶にない」と語ったように、大きな自信になったようだ。森保一監督の信頼も絶大なものになっただろう。
 
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