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“リアル南葛SC”のサポーターとスポンサー。自発的な活動で支える地元の仲間たちと描くクラブの未来

カテゴリ:特集

伊藤 亮

2020年10月13日

南葛SCを支える約40のスポンサーはもはやパートナー。地元企業とともに進める地域活性化

自粛期間中はファンミーティングも開催。選手として参加した佐々木が、その時の様子を語ってくれた。写真:滝川敏之

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「奥戸総合スポーツセンターのバックスタンドにも人が入るようになれば」と将来の展望を語る田山GM補佐。写真:滝川敏之

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 クラブと親密な関係を築いているのはファン・サポーターとだけではない。地元企業との関係もまた密接だ。現在、南葛SCにつくスポンサーの数は約40。東京都社会人サッカーリーグ1部のクラブにあってこの数字は驚異的だ。もちろん世界的知名度を誇る『キャプテン翼』に関わるスポンサーも少なくないが、地元企業のスポンサーも少なくない。もっとも、ここでは「スポンサー」というより、「パートナー」といった方がふさわしいかもしれない。田山GM補佐が話す。

「アプローチは地元企業を中心に、という意識はあります。選手社員が営業するにしても練習時間や場所との関係上、地元を中心にという考えもあります。一方で、コラボ企画などを地元で恒常的にやろうとしています」

 たとえば南葛SCとコラボしたウォーターサーバーが試合会場などに置かれる。南葛SC応援自販機が地元に設置される。これらは既に実現している案件だが、企業側にとっては地元でのイメージアップにつながり、クラブ側にとっては知名度のアップにつながる。地元であるからこそ、その効果は大きくなる。

どちらかにメリットが偏ることなく、利害が一致する。自身のメリットと互いのメリットと地元への貢献。ともに歩みを進めるという仲間意識という点ではもはや「パートナー」だ。

「商工会議所には、株式会社南葛SCとして昨年入会しました。東京商工会議所の葛飾支部です。パートナー企業になってもらえたら嬉しいですが、それよりもまずは地元の財界の方々にも知ってもらいたい。青年部は若い方も多いのでサッカーに興味がある方がいるかもしれない。ただ、無理に働きかけはしません」

 パートナー企業を探すのはクラブ運営にとって死活問題だ。だが、そのために商工会議所に入ったわけではない。地元との関係を深めるという二重の意味が込められているのだ。

 南葛SCとともに地元を盛り上げようという気運は間違いなく高まっている。それが40というパートナーの数にも表われている。ただ圧倒的に中小企業が多い土地柄、企業名を入れる枠を作るのに一苦労だ。

「ユニホームと練習着、ジャージだけでなく、営業活動用のシャツも作りました。各企業さんの名前をユニホームに入れるとなるとどうしても希望額が高くなってしまう。お互い無理なく、そしてたくさん入れられるように工夫をこらしているところです」
 
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