浦和――武藤は身体のキレは良さそうだけど…
■浦和レッズ■
――先発出場――
GK 1 西川周作 6
PKから失点をしたけど、終始、安定したセービングを見せていた。自慢のフィードも良かったし、いつもどおりのパフォーマンスで敵地での勝点3獲得に大きく貢献した。
DF 46 森脇良太 5.5
1対1は強いけど、組み立てのところで安定感が欲しかった。周りが楽になるような効率的なパス回しができるはずなのに、今日はそれが少なかった。PKを与えるファウルもいらなかった。
DF 4 那須大亮 6.5
球際が強く、競り合いも負けていなかった。後ろからのつなぎもミスがほとんどなく、安心して見ることができた。試合を決める3点目のゴールも価値あるもの。
DF 5 槙野智章 5.5
前半は様子見といった感じだったけど、試合を通じてそこまで崩されることなく、チームとして計算できる選手のひとりだと改めて思った。とはいえ、セーフティにプレーしていたのかもしれないけど、攻撃参加がいつもより控えめだっただけに、印象としてはマイナス0.5かな。FKも決めてほしかった。
MF 14 平川忠亮 5(70分アウト)
前半は苦労して、えぐられるシーンがけっこうあり、サイドの攻防では後手を踏んだ。DF陣とのバランスも今ひとつ。以前に比べて、スピードに少しかげりが見えてきたのも不安材料のひとつ。
MF 16 青木拓矢 6
プレーをじっくりと観たのは、実は今日が初めてで、前半はそこまで目立ちはしなかったけど、試合をひっくり返した後半は彼の存在感が際立っていたと思う。まだ25歳。これからが楽しみな選手のひとりではないだろうか。
MF 22 阿部勇樹 5.5
ピンチを招くミスパスが何本かあったのは気がかり。本来はキックが非常に上手い選手だというのは誰もが認めるところで、その意味では、サイドを変えるロングボールや、中盤から攻め上がってからのミドル、シュートにつながる縦パスとか、得意のキックを活かしたプレーをもっと見たかった。
MF 3 宇賀神友弥 7.5 MOM
常に慌てることなく、タッチライン際の勝負では主導権を握っていた。つなぎも首尾よくこなし、チームに安心感をもたらしていたと思う。そして、興梠の同点弾をお膳立てするFKでまずは1アシスト。さらに、右サイドから来たボールをダイレクトで合わせた決勝点は見事のひと言。間違いなく難しいシュートだったと思うけど、かなり練習しているはず。また、3点目の起点となる、左サイドの深い位置まで侵入したプレーも素晴らしかった。FKの質は上がってきているし、文句なしのマン・オブ・ザ・マッチ。平塚でこの日、一番輝いていた男だった。
MF 11石原直樹 5.5
前半は2シャドー、後半からはCFと異なるポジションでフル出場したけど、彼本来の実力を存分に出し切れたかというと疑問符が付く。チャンスメイクに絡むプレーがあまりにも少なかった。シュートもわずか1本。もっとできる選手だけに、期待を込める意味での5.5。
MF 19 武藤雄樹 5(86分アウト)
身体のキレは良さそうだけど、まだ浦和のサッカーにフィットしていない気がする。ボールを引き出す動きやシュートを増やしていきたい。というか、ゼロでは困る。2シャドーで出場する以上、決定的な仕事をこなさなければならない。
FW 30 興梠慎三 6.5(HTアウト)
負傷により前半のみの出場は残念だったけど、その前半で1ゴールときっちり仕事をした。加えて、ポジショニングが良く、ボールを収めるプレーも秀逸で、相手を背負っていても確実にキープできるし、反転も速く、下がってパスを受ける動きやダイレクトの落としで味方の攻撃参加を促してみせる。要は、判断力が優れているということ。チーム全体をつぶさに観察して、今なにをすべきかの判断を的確に下すことができる。代えの利かない選手だと思った。
――途中出場――
FW 31 高木俊幸 5.5(HTイン)
バーを叩いた強烈な無回転FKは見応えがあり、観客を魅了した。でも、見せ場はそれぐらい。アピール不足は否めなかった。能力は高いだけに、次の試合を楽しみに待ちたい。
MF 24 関根貴大 5.5(70分イン)
限られた出場時間のなか、大きなミスもなく無難にこなしていたけど、それ以上でも以下でもなし。目を引くようなパフォーマンスができたとは言えず、本人も納得できていないはずだ。
DF 2 加賀健一 5.5(86分イン)
武藤に代わって終了間際に登場。特別なにかをしたわけではないけど、チームの良い流れを崩さないように振る舞って、試合を確実に終わらせた。
監督
ペトロヴィッチ 6.5
前半は1-1と互角の展開で、興梠の負傷退場というアクシデントもあったが、後半にしっかりと修正し、試合を有利に進めながら逆転に成功。敵地での開幕戦で、隙のない手綱さばきを見せ、勝利を掴み取った。
取材・構成:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
※MAN OF THE MATCH=岩本氏が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
――先発出場――
GK 1 西川周作 6
PKから失点をしたけど、終始、安定したセービングを見せていた。自慢のフィードも良かったし、いつもどおりのパフォーマンスで敵地での勝点3獲得に大きく貢献した。
DF 46 森脇良太 5.5
1対1は強いけど、組み立てのところで安定感が欲しかった。周りが楽になるような効率的なパス回しができるはずなのに、今日はそれが少なかった。PKを与えるファウルもいらなかった。
DF 4 那須大亮 6.5
球際が強く、競り合いも負けていなかった。後ろからのつなぎもミスがほとんどなく、安心して見ることができた。試合を決める3点目のゴールも価値あるもの。
DF 5 槙野智章 5.5
前半は様子見といった感じだったけど、試合を通じてそこまで崩されることなく、チームとして計算できる選手のひとりだと改めて思った。とはいえ、セーフティにプレーしていたのかもしれないけど、攻撃参加がいつもより控えめだっただけに、印象としてはマイナス0.5かな。FKも決めてほしかった。
MF 14 平川忠亮 5(70分アウト)
前半は苦労して、えぐられるシーンがけっこうあり、サイドの攻防では後手を踏んだ。DF陣とのバランスも今ひとつ。以前に比べて、スピードに少しかげりが見えてきたのも不安材料のひとつ。
MF 16 青木拓矢 6
プレーをじっくりと観たのは、実は今日が初めてで、前半はそこまで目立ちはしなかったけど、試合をひっくり返した後半は彼の存在感が際立っていたと思う。まだ25歳。これからが楽しみな選手のひとりではないだろうか。
MF 22 阿部勇樹 5.5
ピンチを招くミスパスが何本かあったのは気がかり。本来はキックが非常に上手い選手だというのは誰もが認めるところで、その意味では、サイドを変えるロングボールや、中盤から攻め上がってからのミドル、シュートにつながる縦パスとか、得意のキックを活かしたプレーをもっと見たかった。
MF 3 宇賀神友弥 7.5 MOM
常に慌てることなく、タッチライン際の勝負では主導権を握っていた。つなぎも首尾よくこなし、チームに安心感をもたらしていたと思う。そして、興梠の同点弾をお膳立てするFKでまずは1アシスト。さらに、右サイドから来たボールをダイレクトで合わせた決勝点は見事のひと言。間違いなく難しいシュートだったと思うけど、かなり練習しているはず。また、3点目の起点となる、左サイドの深い位置まで侵入したプレーも素晴らしかった。FKの質は上がってきているし、文句なしのマン・オブ・ザ・マッチ。平塚でこの日、一番輝いていた男だった。
MF 11石原直樹 5.5
前半は2シャドー、後半からはCFと異なるポジションでフル出場したけど、彼本来の実力を存分に出し切れたかというと疑問符が付く。チャンスメイクに絡むプレーがあまりにも少なかった。シュートもわずか1本。もっとできる選手だけに、期待を込める意味での5.5。
MF 19 武藤雄樹 5(86分アウト)
身体のキレは良さそうだけど、まだ浦和のサッカーにフィットしていない気がする。ボールを引き出す動きやシュートを増やしていきたい。というか、ゼロでは困る。2シャドーで出場する以上、決定的な仕事をこなさなければならない。
FW 30 興梠慎三 6.5(HTアウト)
負傷により前半のみの出場は残念だったけど、その前半で1ゴールときっちり仕事をした。加えて、ポジショニングが良く、ボールを収めるプレーも秀逸で、相手を背負っていても確実にキープできるし、反転も速く、下がってパスを受ける動きやダイレクトの落としで味方の攻撃参加を促してみせる。要は、判断力が優れているということ。チーム全体をつぶさに観察して、今なにをすべきかの判断を的確に下すことができる。代えの利かない選手だと思った。
――途中出場――
FW 31 高木俊幸 5.5(HTイン)
バーを叩いた強烈な無回転FKは見応えがあり、観客を魅了した。でも、見せ場はそれぐらい。アピール不足は否めなかった。能力は高いだけに、次の試合を楽しみに待ちたい。
MF 24 関根貴大 5.5(70分イン)
限られた出場時間のなか、大きなミスもなく無難にこなしていたけど、それ以上でも以下でもなし。目を引くようなパフォーマンスができたとは言えず、本人も納得できていないはずだ。
DF 2 加賀健一 5.5(86分イン)
武藤に代わって終了間際に登場。特別なにかをしたわけではないけど、チームの良い流れを崩さないように振る舞って、試合を確実に終わらせた。
監督
ペトロヴィッチ 6.5
前半は1-1と互角の展開で、興梠の負傷退場というアクシデントもあったが、後半にしっかりと修正し、試合を有利に進めながら逆転に成功。敵地での開幕戦で、隙のない手綱さばきを見せ、勝利を掴み取った。
取材・構成:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
※MAN OF THE MATCH=岩本氏が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。