「本当に全然違いました」前橋育英“伝統の14番”がまたひとりプロへ! 高校屈指の実力者、櫻井辰徳が神戸を選んだワケ

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希

2020年09月19日

「神戸の練習でもっと上手い人がいると感じた」

矢板中央とのプリンスリーグ関東・開幕戦では誰よりもハードワーク。泥臭いプレーでチームの勝利に貢献した。写真:松尾祐希

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 ピッチ外でも、同じ高体連出身者の郷家友太から神戸の環境がいかに素晴らしいかを伝えられた。

「神戸の練習が一番凄い。蛍さん、高徳さんがいて、世界を代表するイニエスタやフェルマーレンがいる。そのなかでやれれば、成長できるから神戸に来いよ」

 他クラブからも話をもらったが、神戸での体験が櫻井の心を動かした。

 その出来事は選手権の悔しさを払拭させ、モチベーションを取り戻すことにも繋がった。

「選手権は大きな大会だけどゴールじゃない。神戸の練習でもっと上手い人がいると感じた。練習試合でも自分の力を出せた感触があったけど、練習参加してからはもっとやらないといけないなという気持ちが強くなりました」

 選手権の悔しさから立ち直った櫻井は持ち前の技術に磨きをかけると、神戸からも高く評価された。岩見卓スカウトも「技術はプロに入っても教えられないけど、ハードワークは教えられる部分」と話し、正式にオファーを送った。

 類まれな技術を持つ一方で、守備の課題も徐々に改善の跡が見られている。前橋育英の山田耕介監督も守備面の改善を求めてきたなかで、最上級生としての自覚が櫻井を変えた。
 
 9月5日に行なわれた矢板中央とのプリンスリーグ関東・開幕戦では、身体を張った守りや泥臭いプレーでチームの勝利に貢献。前半途中にキャプテンのDF大野篤生(3年)が負傷交代した影響で代わりに腕章を巻いたなか、自身も右足を負傷するアクシデントもあったが、誰よりもハードワークをする姿は今までの姿とは一線を画すものだった。そこは本人も去年との違いとして、手応えを明かす。

「去年から出ている選手として、自分が一番やらないといけない。そうしないと、みんなが付いてきてくれません。今年も14番を付けさせてもらっているので、違いを見せないといけない。自分は攻撃を特徴にしているけど、それ以上に球際の強さ、運動量、コーチングをしっかり出していくことで、チームへの貢献度が高まっていく。今年はそういう意識でやっていたので、プレーにも現われた」

 この1年間で見違えるように逞しくなった櫻井。プロ入りを決めたことで今まで以上に注目され、厳しいマークに遭うだろう。しかし神戸へ入団するのであれば、乗り越えなければならない壁だ。イニエスタとプレーするためにも、残された高校生活で自らの価値を証明してみせたい。

取材・文●松尾祐希(フリーライター)

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