――テレビで見ていた頃のなでしこジャパンというのは？

宮澤　印象深いのは2011年のドイツワールドカップ優勝の時ですね。澤（穂希）さんの決勝戦のゴールとか……当時は高校でキャプテンをやっていたので、大きな舞台でチームを引っ張っている姿に憧れていました。

植木　中学１年の時は身長が140センチくらいしかなくて、小さくて速いっていうのが売りだったんです。だからドイツ大会で岩渕（真奈）さんがあんなに小柄なのに大きな選手に果敢にドリブルで仕掛けていくのを見て凄いなって思いました。

――なでしこジャパンに憧れを抱いていたおふたりは今、ベレーザでチームメイトとなってます。

宮澤　星槎（国際高）の上にトップチームがあって、そこでプレーすることも考えてたんです。でもなでしこジャパンとか先のことを考えると違う環境に身を置くのもいいかなと。
 

植木　まさか、ひなたがベレーザに来るなんて想像してなかったのでビックリしました。やっぱり同級生の選手と一緒にやれるのは嬉しいことです。楽ですよね。試合前とか散歩一緒に行ったり。ひなたはインコの動画を……。

宮澤　ちょっと！　それは……。

植木　インコの動画を定期的に送ってきて、めっちゃ自慢してくるんですよ。

宮澤　飼ったばかりの頃で、歌うようになったんです。その動画を見せたいと思って……。理子は遠征のリュックにマンガを何冊も入れて来るよね。

植木　マジ重い。読む前のマンガは持ってても重くないんですけど、読み終わったマンガはなんであんなに重いのか……。ちなみに私、めっちゃ速く読めます！

――さて今シーズンの話を訊かせてください。リーグでは第８節まで終わって、新しい取り組みが形になり始めています。

植木　今年は２トップで出ることが多いので、仲間の位置を見てコンビネーションで相手を崩すというのは昨年まではなかったことなので意識しています。

宮澤　サイドや中央に入ったりするので、ポジションや状況に応じたプレーをいうのはまだまだです。もっと仕掛けつつ、中央に入った時はアシストの幅を広げられるようにしたいです。