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「絶対に見返してやる…」プロ入りを決意する市船キャプテン石田侑資。プレミア開幕試合は涙の敗戦に

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希

2020年09月09日

大学進学を断り進路はプロ一本で「『取っておけばよかった』と思われるようにやっていきたい」

プレミアリーグ開幕戦の初戦は浦和ユースに敗北。ここから這い上がりたい。写真:松尾祐希

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 失敗を本気で悔しがれるのは、公式戦だからこそだ。練習試合と比べれば、ミスの重みはまるで違うし、勝負へこだわる気持ちも強い。それがミスを挽回する原動力となり、懸命にゴールを目指すエネルギーになる。実際に石田は体力的に一番きつい終盤に攻撃参加し、ミドルシュートやクロスで相手ゴールに何度も迫った。練習試合であればこうはいかないし、公式戦ならではの緊張感が敗戦の悔しさを倍増させたのは言うまでもない。

 本気で勝利を目指したリーグ開幕戦。今回のミスは石田にとって悔やんでも悔やみきれないが、この敗戦が自身の成長に大きな意味を持つ。

 春先からプロ入りを目指し、誰よりもチームのために戦ってきた。現状でオファーはないが、こうした経験を積み重ねれば自身のレベルアップに繋がるし、課題の改善ができればスカウト陣へのアピールにもなる。そのためにも浦和戦のミスと向き合わなければならない。

「気持ちの入ったプレーが彼の良さ。その中で正確にプレーできるか。パスの質や判断。リーダーシップがあるのはもう分かっている。プロになるためにはプレーの質を上げていかないといけない」

 波多秀吾監督から指摘された通り、プレー精度を高め、プロ入りの道を切り開けるか。石田は言う。

「強い相手とできるので抑えればアピールにもなる。『(Jクラブのスカウトから)取っておけば良かった』と思われるようにやっていきたい。今は具体的なオファーがないけど、『絶対に見返してやる』という気持ちでやっていきたい」

 大学進学を断り、卒業後の進路はプロ一本に絞った。退路を断っただけに、立ち止まっているわけにはいかない。石田は久々の公式戦で味わった悔しさを忘れず、目標を叶えるためにもう一度這い上がる。

取材・文●松尾祐希(フリーライター)
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