本来のポジションではないCBでの起用も難なくこなし、無失点試合に貢献
2度の開幕延期とレギュレーション変更を経て迎えた9月6日のU-18高円宮杯プレミアリーグ関東の開幕戦。横浜FCユース戦にキャプテンマークを巻いて先発出場を果たすと、今までの鬱憤を晴らすようなプレーで存在感を発揮する。
チーム事情でCBを任された中で、鋭い読みと球際の強さで相手の前に立ちはだかった。また、開始早々に守備がハマらないと判断すると、榎本雅大監督にシステムの変更を要求。軌道修正を図り、守備の安定に一役買った。瞬時に状況を見極める力と自主性。主将としてチームに落ち着きをもたらし、0−0のドローとなった中でも自らの役割を全うした。
「久しぶりの公式戦で緊張感を味わいました。改めてプレーできるありがたみ、サッカーができる楽しさや喜びを感じ、本当に良かったです」
リスタートを切った藤井はリーグ戦と選手権でプロ入りを勝ち取れるか。大学の選択肢も捨ててはいないが、現状ではギリギリまで可能性を模索するつもりだ。
榎本監督が「CBが怪我でいないので本職ではないポジションで使っています。ただ、藤井が1つ前で仕事をさせれば、フィニッシュワークのところまで関われる。そうすることが彼の将来につながるけど、今はチームが勝つために納得してもらっている」と言うように、今は希望するポジションで起用されていない。しかし、不満はない。与えられた場所でアピールを続けることでしか、プロ入りを掴み取れないのを理解しているからだ。藤井は異例のシーズンを全力で戦い、自分の未来を切り開く。
取材・文●松尾祐希(フリーライター)
【PHOTO】2020年の高校サッカー界を彩る主な注目選手を写真でチェック!~関東編
チーム事情でCBを任された中で、鋭い読みと球際の強さで相手の前に立ちはだかった。また、開始早々に守備がハマらないと判断すると、榎本雅大監督にシステムの変更を要求。軌道修正を図り、守備の安定に一役買った。瞬時に状況を見極める力と自主性。主将としてチームに落ち着きをもたらし、0−0のドローとなった中でも自らの役割を全うした。
「久しぶりの公式戦で緊張感を味わいました。改めてプレーできるありがたみ、サッカーができる楽しさや喜びを感じ、本当に良かったです」
リスタートを切った藤井はリーグ戦と選手権でプロ入りを勝ち取れるか。大学の選択肢も捨ててはいないが、現状ではギリギリまで可能性を模索するつもりだ。
榎本監督が「CBが怪我でいないので本職ではないポジションで使っています。ただ、藤井が1つ前で仕事をさせれば、フィニッシュワークのところまで関われる。そうすることが彼の将来につながるけど、今はチームが勝つために納得してもらっている」と言うように、今は希望するポジションで起用されていない。しかし、不満はない。与えられた場所でアピールを続けることでしか、プロ入りを掴み取れないのを理解しているからだ。藤井は異例のシーズンを全力で戦い、自分の未来を切り開く。
取材・文●松尾祐希(フリーライター)
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