“6ポイントマッチ”を手にできた意味
前線からの守備が第一優先で、速攻ばかりでなくポゼッションでも試合を運び、なおかつ引いて守って嵐が過ぎ去るのを待つこともできる。なんでもできるチームの礎にはやはり困った時に展開をやり過ごせる堅牢な守備が欠かせず、いざとなれば引いて守るなど、そう簡単にはやられないという自信があれば、壁の硬度も余計に上がる。
そこに前週でつかんでおいた川崎の特長と能力、渡り合ったという感触が精神を安定させ、名古屋は準備してきた川崎とのゲームプランを苦労しつつも滞りなく、完遂できたわけである。
そこに前週でつかんでおいた川崎の特長と能力、渡り合ったという感触が精神を安定させ、名古屋は準備してきた川崎とのゲームプランを苦労しつつも滞りなく、完遂できたわけである。
結果として得られたのは勝点3だが、6ポイントマッチの価値と首位を叩いた経験、前線のアシスト役に徹していた金崎の復帰後初得点と、付随してチームに肉付けできた部分は非常に多い。
阿部浩之や米本拓司を欠き、厳しい日程による疲労も目に見えて溜まってきたなかでのそれは、最高の癒しにもなるはずだ。
フィッカデンティ監督はまた「そろそろ米本や阿部を、この1週間以内にはなんとか起用できる状態にしなければ」と目算を語ってもいる。主力抜きで川崎の連勝を止めたチームに彼らが戻ってくるとすれば、まさに鬼に金棒。この勝利をもって今季における名古屋は正式に“強豪”を名乗る資格を手に入れたのではないだろうか。
取材・文●今井雄一朗(フリーライター)
阿部浩之や米本拓司を欠き、厳しい日程による疲労も目に見えて溜まってきたなかでのそれは、最高の癒しにもなるはずだ。
フィッカデンティ監督はまた「そろそろ米本や阿部を、この1週間以内にはなんとか起用できる状態にしなければ」と目算を語ってもいる。主力抜きで川崎の連勝を止めたチームに彼らが戻ってくるとすれば、まさに鬼に金棒。この勝利をもって今季における名古屋は正式に“強豪”を名乗る資格を手に入れたのではないだろうか。
取材・文●今井雄一朗(フリーライター)