【U-22日本代表】アギーレをも唸らせた中島翔哉の新境地

カテゴリ:日本代表

飯尾篤史

2015年03月03日

今のテーマは頭の中を鍛えること。

足もとのテクニックは一級品。今季はFC東京でもブレイクの予感が漂う。 (C) SOCCER DIGEST

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 霜田正浩技術委員長から「翔哉はA代表の選手より優れている部分があるから、自信を持ってやればいい」という言葉を掛けられたのも、その頃のことだ。
 
「世界の舞台を見てきた人にそう言ってもらえたのはすごく自信になりましたね。あと、『点を取れる時にしっかり取ろう、もっと頭を使ってサッカーをしよう』とも言われて、すごく意識するようになった。僕も絶対に日本代表に入りたいから頑張ろうって思いました」
 
 年末年始にはアジアカップに出場するA代表のトレーニングパートナーに選ばれた。当初は国内だけの予定が、オーストラリアにも帯同し、練習試合では当時のハビエル・アギーレ監督を唸らせるプレーも見せた。
 
「自分のプレーを知ってもらえたのは、大きかったです。短い期間でしたけど、勉強になりました。自分の能力が通用する部分もあって自信になったし、周りはみんな上手くて動けばパスが出てくるから、いかにフリーになれるか、すごく考えてやりました」
 
 自分の技術には自信がある。あとはそれを、いつ、どこで発揮するか――。だから、今のテーマは頭の中を鍛えることだ。
 
「まずは凝り固まった頭を柔軟にしないといけない。どこでドリブルするのか、どのコースを取るのか、今は判断を誤ることが多い。頭を使えるようになれば、人と違う発想も生きてくるし、シュートも入るようになる。だから能力を高めつつ、頭も鍛えています」
 
 U-23シンガポール代表戦では2得点・1アシストと、さっそく課題に取り組んできた成果を見せた。3月27日からマレーシアで開幕するリオデジャネイロ五輪のアジア1次予選でも、小柄なナンバー10が日本の攻撃を躍動させる。
 
取材・文:飯尾篤史(スポーツライター)
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