「これでサッカー人生決まるから」Jリーガーの兄を慕う阪南大FW山口拓真がスカウトの前で誇示した異質な存在感!

カテゴリ:大学

安藤隆人

2020年08月13日

兄は水戸ホーリーホックの10番・山口一真。「毎日負けていられないと思ってます」

水戸で10番を背負う兄の背中を追ってきた拓真。Jリーグスカウトの前で持ち前の攻撃センスを披露した。写真:安藤隆人

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 そう覚悟を語ったストライカーには、どうしてもプロになりたい理由がある。
「僕はサッカー選手になってサッカーでご飯を食べていきたいと思っています。それは小さい頃からの夢で、『サッカーで目立たないとダメだ』という気持ちが僕の負けん気につながっているのかなと思う。やっぱり山口家の人間として、絶対にサッカーでは負けられないメラメラ感が、兄貴に負けず劣らず僕にあると思っているので、この気持ちは失ってはいけないと思っています」

 彼の兄は、水戸ホーリーホックで10番を背負う山口一真。FC東京U-15深川から山梨学院高、阪南大に進み、2018年に鹿島アントラーズに加入。今季は水戸に期限付き移籍をしている。

「ずっと小さい頃から一緒にサッカーをしていて、兄貴の友だちともサッカーをしていました。僕の中で兄貴の存在は大きいですし、毎日『負けていられない』と思っています。兄貴が点を取っていない日は僕が点を取って、兄貴に『俺取ったぞ!』と言ってライバルとして切磋琢磨できています」

 高校は兄とは違う西武台高に進んだが、「3つ違いなので、小学校以降は一緒にプレーしたことがなかったので、もう一度兄と一緒にプレーしたい気持ちがあった」と、一真のいる阪南大に進学。1年時から出番を掴み、兄弟で攻撃のホットラインを形成した。しかし、兄が卒業すると、その負けん気の強さゆえの精神的なムラと、度重なる怪我でトップチームでの出番を失った。

「いろいろ悩んだ時期でしたし、先輩と衝突したこともありました。でも僕はサッカーが好きなので、Bチームに落ちてもサッカーをやめようとなんて一切思わなかった。プロになりたいという気持ちはぶれなかったし、精神的なムラをなくすことも意識するようになりました」

 気持ちが折れず、向上心を持ち続けられたのは兄の存在も大きい。心から尊敬している兄がプロで苦しむ姿を目の当たりにしたことで、シビアに将来を考える時間が増えた。

「兄は小学校からどのチームでも、ずっとスタメンで10番をつけてきた王様のような存在で、鳴り物入りで鹿島に入ったので、1年目から結果を出すのかなと思っていたら、プロはそんなに甘くはないなと感じました。自分にも危機感が生まれましたし、兄貴でもこうなんだから、俺もこのままじゃプロに行っても通用しないと思った。兄貴も相当な負けず嫌いなので、俺とも毎日のようにLINEをするのですが、愚痴をこぼす時もありますけど、言いっ放しではなくて、次はそれを糧に『絶対に点を取る』『活躍する』という強い気持ちを持ってプレー出来る力があるので、水戸で今躍動できていると思います。僕も見習いたい」
 

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