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“戦力外通告”からの逆転人生! 英敏腕記者が説くリバプール主将ヘンダーソンの人物像とは?【現地発】

カテゴリ:メガクラブ

ジェームズ・ピアース

2020年07月31日

移籍金が「ムダ金」と揶揄されたことも…

南野(右)のような新加入選手や昇格間もない若手を率先してチームの輪に入れようとするのが、ヘンダーソン(左)である。 (C) Getty Images

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 ヘンドがリバプールのキャプテンに就任したのは、2015年の夏。14-15シーズン限りでクラブを離れたスティーブン・ジェラードの後釜として、ブレンダン・ロジャース前監督に抜擢されてのことだった。

 一時は18年の冬に加入したオランダ代表CBで、リーダーシップもあるフィルジル・ファン・ダイクにキャプテンマークが渡るのではないかとの噂もあったが、リーダーとしての資質を確信していたクロップ監督が、無意味なキャプテン交代を図ることはなく、確実に進化を続けるチームの核に据え続けた。

 クロップ監督は以前、ジェラードの後を引き継ぐことは「サッカーの世界で最も難しい仕事」と形容したことがある。名門リバプールの言わずと知れたレジェンドで、キャプテンとしての重責を担いながら異次元のプレーを見せ続けたジェラードのような選手は、唯一無二だからだろう。

 そんなドイツ人指揮官が、現キャプテンを高く評価する最大の理由は、彼の利他的なプレーや態度にある。ヘンドの頭にあるのは、あくまでチームであり、自分のことは二の次なのだ。まさしくキャプテンとは何たるかを体現している。
 

 もちろんピッチ上でのパフォーマンスも伴ってのことだ。今シーズンはプレミアリーグで30試合に出場して4ゴール・5アシスト。数字だけを見れば、突出したものではない。だが、厳しい局面で真価を発揮するイングランド代表MFが欠場した試合では、支配力を失った場面が多く、クロップ・リバプールの大黒柱としてリーグ優勝に貢献したのは確かだった。

 ただ、リバプールにやってきてからの約10年。ヘンダーソンのキャリアは全てが順調だったわけではない。2011年の夏にサンダーランドから移籍した当初は、獲得に費やされた2000万ポンド(約28億円)が「ムダ金だ」と揶揄する人間も少なくなかった。

 だからこそ、彼は自身へ懐疑的な視線を寄せる人間を、常に見返してこなければならなかった。例えば、ロジャース前政権下でヘンダーソンはフルアムから獲得の打診があった際に、指揮官から退団を容認された。事実上の戦力外通告を受けたのである。
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