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“戦力外通告”からの逆転人生! 英敏腕記者が説くリバプール主将ヘンダーソンの人物像とは?【現地発】

カテゴリ:メガクラブ

ジェームズ・ピアース

2020年07月31日

正真正銘のレジェンドになっても――

偉人ジェラード(左)からキャプテンマークを引き継いだヘンダーソン(右)は、その重責を見事に担ってみせている。 (C) Getty Images

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 しかし、ヘンダーソンは自身でフルアムからのオファーを固辞して残留を決意。戦力外に近い状態に置かれながらも、着実にアピールを続けて、周囲の雑音を黙らせる活躍を見せつけると、ついには前述のように2015年にはロジャースからキャプテンの重責を任せられるまでに至ったのである。

 直向きな姿勢は、クロップ政権下においても変わらなかった。同指揮官が就任した当初は、かかとの怪我など相次ぐ故障によって出遅れたものの、実力を証明して、絶対的な地位を確立していった。

 そのキャリアは幾度となく大きな壁に阻まれてきた。しかし、ヘンドはその都度、強い気持ちで乗り越え、そして、チャンピオンズ・リーグ王者となり、ついには悲願のプレミアリーグ制覇も成し遂げたのである。

 現在、欧州のトップクラブ、いや世界一のクラブで主将の重責を担っているヘンドは、現地時間7月25日には英国人記者が選ぶ今年の年間最優秀選手にも輝き、正真正銘のレジェンドの仲間入りを果たした。
 
 おそらく彼は、ここまでの地位を築いてもなお、謙虚であり続けるだろう。キャプテンとして、仲間に集まる注目や批判を散らす言動をし、「すべての成功は、クロップ監督、チーム内のスタッフ、そしてチームメイトのおかげ」と語るはずだ。

 ジョーダン・ヘンダーソン――。彼は今のリバプールにおいて絶対に欠かせない“接着剤”であり、長きにわたってリーグタイトルから遠のいていた名門を、イングランド・サッカー界の頂点へ押し戻した文字通りの要である。

文●ジェームズ・ピアース(The Athletic記者)
翻訳●松澤浩三
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