• トップ
  • ニュース一覧
  • 【“天才”回顧録】「20人いたら20番目くらいの存在だった」財前宣之。いかに技術を磨いたのか――

【“天才”回顧録】「20人いたら20番目くらいの存在だった」財前宣之。いかに技術を磨いたのか――

カテゴリ:Jリーグ

古沢侑大(サッカーダイジェスト編集部)

2020年08月11日

スペインではセレッソのロティーナ監督と…

短期留学していたラツィオではネスタ(左)らとトレーニングに励む。身体能力には驚かされたが、怖気づくことはなかった。(C)Getty Images

画像を見る

 話を戻します。素質は少しあったかなと先ほど言いましたが、練習はかなりしました。サッカー小僧でしたからね。

 キックに関しては蹴れば蹴るだけ上達すると思うので、公園とかで9歳と7歳上の兄に教わっていました。自主練習とチームの練習を合わせると、トレーニングは1日あたり4時間程度。サッカーのことしか考えられない環境と、日々の努力で成長しました。

 その積み重ねが僕を形成し、18歳でラツィオに短期留学した時、チームメイトでのちにイタリア代表に選ばれる(アレッサンドロ・)ネスタや(マルコ・)ディ・ヴァイオに対しても技術的な部分で劣っていなかったです。スピードとパワーは全然違いましたけど(笑)。
 
 その後、スペインでプレーした時も同じ感覚です。外国人相手にビビることなく、淡々と戦っていた覚えがありますね。ちなみにログロニェスというチームだったのですが、当時の監督がいまセレッソを率いている(ミゲル・アンヘル・)ロティーナ監督。大きな怪我の影響によって、2か月くらいで退団したので監督が凄かったかは分かりませんが(笑)。

 プレースタイルでお手本にした選手はいないですが、衝撃を受けたのはアルゼンチンの(パブロ・)アイマール。トップ下の小柄な選手で、めちゃくちゃ上手かったですね。僕も身長は高くないので、なるべくコンタクトを受けないでプレーできるかとか、受け方やマークを外す動きを意識していました。

 たくさん話しましたけど、僕が考える天才は『教えられてないことをやれる人』とうイメージです。キックの感覚とか、リズム感とか、教えられてないのに試合の流れを読めるとか。あとは良い選手を見た時にすぐ真似できちゃうとか。
 
【関連記事】
【岩本輝雄の英雄列伝|財前宣之編】サッカーの本質を体現する“シンプルさ”に凄み
【“天才”回顧録】まさに無双だった玉乃淳。「世界で一番、上手いと思っていた」
【“天才”回顧録】早熟系FWだった森崎嘉之。「努力しなくても、なんでもできた」
【財前宣之のJ1順位予想/更新版】安定感のあるチームはFC東京。僕が在籍していた仙台は選手層が気がかり
【財前宣之のJ2順位予想/更新版】古巣の山形を上位予想!有能な外国人選手を毎年のように見つけ出してくる新潟は…

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 2025年6月号
    5月10日発売
    KASHIWA REYSOL
    柏レイソル大解剖
    魅惑的な「リカルド戦術」の正体
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 2025年6月5日号
    5月15日発売
    識者を唸らせたのは誰だ!?
    ②024-2025シーズンの
    BEST PLAYER
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ