【“天才”回顧録】早熟系FWだった森崎嘉之。「努力しなくても、なんでもできた」

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェスト)

2020年06月30日

「キープしたら、まずは一番遠くの味方を見ていた」

市船では3年次に選手権を制覇。自身は決勝でのハットトリックを含め、大会通算8ゴールを挙げて得点王に輝いた。(C)SOCCER DIGEST

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 6月25日発売のサッカーダイジェスト本誌で、『真のジーニアスは誰だ? 2020年度版 天才番付』という特集を組んだ。その関連企画として、かつて天才と呼ばれた男たちにもスポットをあて、そのキャリアを振り返ってもらった。

 ここでは、高校時代に市船のエースとして名を馳せ、3年次の選手権では優勝を飾り、得点王にも輝いた森崎嘉之の蹴球ストーリーをお届けする。

――◆――◆――

 いわゆる早熟系だったと思います。自分で言うのもなんですが運動神経の良い子どもでしたね。例えば、バク転も2、3回練習すれば、すぐできちゃう、みたいな。

 身長も大きくて足も速かったし、小4から始めたサッカーも、努力しなくても、なんでもできてしまうというか。小6までに右足のキックはカーブもサイドチェンジもノンステップで蹴れるようになって、高校時代の名波浩さん(左利き)を見て真似していたら、中1で左足も完璧に蹴れるようになりましたね。

 ボールを蹴るのが楽しくて、キープしたら、まずは一番遠くの味方を見ていました。そこに蹴れるし、受け手もフリーだし。どうすれば一番チャンスになるか。それもよく考えていたから、遠くのフリーの選手を探していたっていうのもあります。そこにバシッと通せば、見ている人も「おっ」という反応をしてくれる。それも嬉しかったですね。

“蹴る”という意味では、シュートも打つ前にビジョンが浮かんで、狙っていないけど凄いコースに決まるという。これは今でも理由が分からないんですけど(笑)。
 人が苦労して習得することを簡単にできたから、それ以上のプレーを見せたいとは常に考えていました。今でこそ、シザース(ボールをまたぐフェイント)はそれほど珍しくはないけど、昔まだ誰もやっていない時に、テレビで海外のプロの選手がやっているのを見て、習得しました。自分は右利きだけど、右足でまたいで、左足でドンと打つのが得意でしたね。

 高校は市船に進学しましたが、やれる自信しかなかったです。周りの人と比べても、「俺、全然できる。間違いなく俺のほうが上手い」って。そもそも、他の誰かを見て凄いと思ったことがなかった。それぐらい、自分に自信があったんでしょうね。

 練習は一生懸命にやりましたよ。でも、走るだけの練習は少し手を抜いていたかな(笑)。やっぱり、ボールを蹴るのが楽しかったので。ただ走るだけって、退屈なんですよね。サッカーをやるなら楽しく。それはずっと大事にしてきたことですね。
 

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