【CLポイント解説】シャルケ 0-2 レアル・マドリー|個の力で打開し、組織でシャルケを寄り切った王者

カテゴリ:メガクラブ

遠藤孝輔

2015年02月19日

内田は守備で及第点も、攻撃では普段の質の高さを披露できず。

強大な敵に対して、内田は攻撃でももっと脅威を与えたかったが……。 (C) Getty Images

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内田に健闘を称えられるヴェレンロイター。2失点はいずれも19歳の守護神にとってはノーチャンスのものだった。 (C) Getty Images

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3)悔やまれる内田の決定機逸
 
 C・ロナウドが勝負を決する違いを作り出した一方で、シャルケは何度か訪れた得点チャンスをモノにできなかった。
 
 もっとも悔やまれるのは74分のシーン。絶妙なフリーランで敵DFラインの裏を突き、エリア内でロングパスを受けた内田による完璧な落としのパスから、フェリックス・プラッテが放ったシュートはバーを叩き、こぼれ球に反応した内田の一発もゴールには至らなかった。
 
 その内田自身のパフォーマンスを振り返れば、及第点以上の評価はつけにくい。
 
 前線を自由に動き回っていたC・ロナウドに対して以上に、イスコやマルセロへの対応に奔走した守備に関しては、2失点目の場面を除けばほぼパーフェクトだった。1対1で後手に回ることもなく、右サイドの専守防衛に貢献していた。
 
 そのぶん、攻撃面の物足りなさは否めなかった。守備に重きを置くチームプランに従い、普段より低めのポジションを取っていたとはいえ、イージーなパスミスで敵の決定機に繋がるカウンターを誘発したり、余裕をもって上げたクロスは眼前の敵を直撃したりと……。国内リーグで示しているクオリティーの高いプレーは鳴りを潜めた。
 
4)両軍にとっての収穫はー――
 
 敵地で注文通りの勝利を収めたマドリーにとって大きいのは、1月18日以来ゴールから遠ざかっていたC・ロナウドの活躍だろう。
 
 さらに、今冬の新戦力であるブラジル人MFルーカス・シウバが、先発&CLデビューながら攻守に安定したパフォーマンスを見せた点も収穫となった。地味ながらも堅実だったその働きは、91パーセントという高いパス成功率にも表われている。
 
 ポジティブな話題を付け加えるなら、この勝利でバイエルンが保持するCL10連勝の大会記録に並んだ。マドリードでのリターンマッチ(3月10日)で勝てば、新たなレコードが誕生する。
 
 一方、8強入りが厳しくなったシャルケは長い目で見た際、CLデビューを飾った新鋭ふたりに希望を見出せる。フンテラールの負傷退場に伴い、33分から急きょ出場したCFプラッテは、百戦錬磨のペペを向こうに回しながら、確度の高いポストプレーを披露。74分のシュートが決まっていれば、一躍ヒーローとなっていただろう。
 
 それ以上に異彩を放ったのは、“ネクスト・ノイアー”と称される19歳のGKヴェレンロイター。1対1の状況でベンゼマに撃たれたシュートに加え、C・ロナウドのFKを阻止しただけでなく、クロスの処理などもソツがなかった。
 
 試合後、ユニホーム交換に応じたカシージャスの温かみのある笑顔が、ヴェレンロイターの健闘をなにより物語っていた気がする。
 
文:遠藤孝輔

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