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【CLポイント解説】シャルケ 0-2 レアル・マドリー|個の力で打開し、組織でシャルケを寄り切った王者

カテゴリ:メガクラブ

遠藤孝輔

2015年02月19日

嫌なムードを断ち切ったクリスチアーノ・ロナウドの決定力。

1)完全に鬼門を克服したマドリー
 
 前回王者のレアル・マドリーにとって、もはやドイツの地は“鬼門”ではないだろう。敵地フェルティンス・アレーナに乗り込んだ優勝候補は、格下シャルケ相手に2-0と順当に勝利を収めた。
 
 ドイツ勢とのアウェーゲームは過去28試合ではわずか3勝しか挙げていなかったマドリーだが、その相性の悪さを感じさせない試合運びは見事だった。
 
 受けに回ってカウンターを狙うホームチームをポゼッションで揺さぶりながら、最後まで攻守のバランスを崩さずに寄り切る横綱相撲ぶりで、チャンピオンズ・リーグ(CL)では5シーズン連続となる準々決勝進出に王手をかけたのだった。
 
2)違いを作り出したC・ロナウド
 
 とはいえ、6-1の大勝を収めた昨シーズンの同一カード(アウェーマッチ)ほど、マドリーはシャルケを圧倒したわけではない。
 
 とくに、立ち上がりは苦しんだ。守備的な5バックを敷き、ゴール前やエリア付近を固めてきたホームチームを攻めあぐね、ファーストシュートに持ち込んだのは18分になってからだった。むしろ、25分には守備陣が肝を冷やす場面も。元マドリーのフンテラールが放った強烈ミドルを、GKカシージャスの好セーブでなんとか凌いだのである。
 
 そんな嫌なムードを断ち切ったのが、C・ロナウドだ。26分、ベンゼマが創出したエリア内の極小スペースに侵入すると、右サイドのカルバハルが撃ち込んだクロスに頭で合わせ、チームに貴重な先制点をもたらしたのである。
 
 それまで、コンパクトネスを保ち続けていたシャルケの最終ラインに生じた一瞬のスキを逃さず、確実にゴールネットを揺さぶる決定力の高さはさすがだった。
 
 79分に生まれた追加点も、C・ロナウド絡みのものである。左サイドのタッチライン際で内田とヘーガーを置き去りにするドリブル突破を披露すると、オーバーラップしてきたマルセロに丁寧なパスを送り、ゴール右上隅に突き刺さるスーパーゴールを好アシストした。

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流れを引き寄せる決定的な仕事(先制ゴール/写真上)と、勝負を決する動き(2点目のアシスト/写真下)。C・ロナウドが良さを存分に発揮した試合だった。 (C) Getty Images

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