広島、大迫敬介の積極性が招いた2失点…。それでも20歳GKのチャレンジに期待したいワケ

カテゴリ:Jリーグ

寺田弘幸

2020年07月09日

チャレンジした結果がすべて裏目に――。それでも曲げないチャレンジ精神

後半アディショナルタイムにも、大迫のフィードミスから失点。勝点を取りこぼした。写真:滝川敏之

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 後半アディショナルタイム4分。長谷川雄志の蹴ったFKをセーブした大迫は、カウンターのチャンスを探した。そして、右サイドを駆け上がっていた荒木へフィードしたのだが、このボールを経験豊富な小林裕紀が狙っていた。広島は逆にカウンターを受け、香川勇気のクロスを三平和司が流し込む。自らのフィードミスによって決勝点を奪われ、大迫は前からピッチにパタリと倒れ込んだ。

 チャレンジした結果がすべて裏目に出た。20歳のGKはきっと眠れぬ夜を過ごしたことだろうが、大迫は次の試合も恐れずチャレンジする姿を見せてくれるに違いない。

 沢田コーチはこうも言っていた。「鹿児島のすごい田舎ですくすくと育って、西郷隆盛っぽいイメージのヤツなんだよ。みんなをまとめて『やろうぜ!』って引っ張っていけるタイプ。チャレンジして飛び出した結果、DFとぶつかって無人のゴールに入れられたりとか、そういう失点もあったけど、アイツはチャレンジをやめなかったし、みんなも巻き込みながらチャレンジしていくからね」
 
 リモート会見に出席した大迫は、落ち着いた表情で語っていた。

「ロッカーに帰ってからも味方の選手と話しましたけど、この経験を次に生かさないと今日のゲームの意味がないと思うので、しっかりと切り替えて次のゲームに向けて今日の課題を修正していきたいと思います」

 次節の大迫のプレーこそ、さらに注目して見守りたい。

取材・文●寺田弘幸(フリーライター)

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